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犬の乳腺腫瘍のエストロジエンおよびプロジエステロンのレセプター活性

研究課題

研究課題/領域番号 60560330
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用獣医学
研究機関東京大学

研究代表者

佐々木 伸雄  東大, 農学部, 助教授 (60107414)

研究分担者 西村 亮平  東京大学, 農学部, 助手 (80172708)
大橋 文人  東京大学, 農学部, 助手 (10126013)
竹内 啓  東京大学, 農学部, 教授 (90011874)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード犬 / 乳腺腫瘍 / 乳腺腫瘍周囲組織 / 組織学的分類 / 細胞質 / エストロジェンレセプター / プロジェステロンレセプター
研究概要

犬の乳腺腫瘍34例の細胞質エストロジェン,プロジェステロンレセプタ-(ER,PR)を測定し、病理織織像および種々の臨床的側面との関連を検討した。その結果、ERの陽性率(結合部位数2fmol/mg protein以上)は64.7%で、その平均結合部位数は8.8、解離定数は平均1.17×【10^(-9)】Mであった。PRの陽性率(5fmol/mg protein以上)は71.0%で、その結合部位数および解離定数は平均24.3および2.15×【10^(-9)】Mであった。またER(+)・PR(+)は58%で、ER(+)例の90%がPR(+)を示した。これらの腫瘍中、良性腫瘍が35.1%、悪性腫瘍が64.9%であり、上皮系腫瘍は75.7%を占めた。良性腫瘍のER(+)とPR(+)はそれぞれ76.9%,90.9%と悪性腫瘍の58.3%,60.9%を大きく上回った。これらの結果は、従来のヒト乳腺腫瘍のレセプター動態とほぼ同様であり、犬の乳腺腫瘍も性ホルモンに対する強い依存性があり、内分秘療法も十分効を奏することが示唆された。一方、腫瘍周囲の乳腺組織はしばしば過形成を呈しており、そのレセプター動態が腫瘍と大きく異っており、発癌との関連から詳細な検討が必要であった。そこで第二実験として、犬の17例の乳腺腫瘍とその周囲組織のレセプターを比較した。同時に、その対照として、正常な性周期を示す犬の乳腺組織を14例採取し、そのレセプターを測定した。その結果、腫瘍のレセプター陽性率等は前実験と同様であった。腫瘍の周囲組織は必ずしも過形成を示していなかったが、前実験と同様、ERの陽性率は高いのに対し、PRはきわめて低値を示した。また、これらの値は正常な乳腺組織とほぼ同様であったことから、腫瘍と非腫瘍乳腺との最も大きな差がPRの結合部位数であることが示された。さらに、正常犬乳腺では、ERがPRを誘導するという従来の説が、必ずしもあてはまらないことが示唆され、これらについては今後群細な検討が必要である。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (4件)

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すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Nobuo SASAKI,et al: Jpn.J.Vet.Sci.,.

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      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nobuo SASAKI,et al: Jpn.J.Vet.Sci.

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    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nobuo SASAKI, et al: "Estrogen and progesterone receptors in canine mammary tumors." Jpn. J. Vet. Sci.

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    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nobuo SASAKI, et al: "Estrogen and progesterone receptors in mammary tumors and their surrounding tissues in dogs." Jpn. J. Vet. Sci.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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