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クリ黒色実ぐされ病に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60560336
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 植物保護
研究機関石川県農業短期大学

研究代表者

大石 親男  石川県農短, その他, 教授 (40070833)

研究分担者 吉本 玲子  石川県農業短期大学, 農学科, 助手 (70106079)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
300千円 (直接経費: 300千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワードクリ / 実ぐされ病 / 伝染経路 / 防除薬剤 / 抵抗性品種
研究概要

石川県能登地方における本病の伝染経路は、黒根立枯病による枯死クリ樹枝幹上に形成された本菌の柄胞子、或は子のう胞子による肥大期のイガへの風媒伝搬であることがわかった。従って本病の防除対策は、伝染源としての黒根立枯病による枯死クリ樹の撲滅と、肥大期のイガへの薬剤散布の実施にあると考えられる。
本菌は28〜32℃の高温での生育が良好であり、感染後の果実の腐敗の進展も高温条件下で著しい。従って感染後の8〜9月に高温が予想される異常残暑の年には特に感染防止のための薬剤防除に留意する必要がある。
本菌に対する有効薬剤の第1次スクリーニングの結果、供試した45種類の薬剤のなかからベンレート,トップジンM,ダイホルタン,オキシン銅などが有効薬剤として選抜された。
本菌の106分離菌株を供試して有効薬剤に対する耐性菌の検出を行ったところ、ベンレート,トップジンMは感性菌に対する最低生育阻止濃度(MIC)が低い反面耐性菌の数も多く、これに対してダイホルタンはMICはより高いが耐性菌の数は少ないことがわかった。しかもベンレート或はトップジンM耐性菌はおおむねダイホルタンに対して感性であることから、ベンレート或はトップジンMとダイホルタンの混用散布が、薬剤防除上最も有効な手段であると考えられる。このことは実際の圃場試験においても確かめられ、トップジンMとダイホルタンの混用がそれぞれの薬剤の単用よりも高い防除効果を示した。
収穫果並びに貯蔵果の被害調査並びに接種試験の結果、本病に対するクリの抵抗性品種は有磨であることが確認された。従って本病の激発地では栽培品種として有磨の導入が被害回避のための有効な手段であると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 大石親男,吉本玲子: 石川県農業短期大学植物病理学研究室特別研究報告. 1. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Chikao Oishi and Reiko Yoshimoto: "Studies on the black rot of chestnut" Special Bulletin of The Laboratory of Phytopathology, Ishikawa Agricultural College. 1. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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