研究概要 |
1.ラット下垂体について, 脳腸ホルモンの一部である黄体形成ホルモン(LH)とプロラクチン(PR)産生細胞と, 黄体形成ホルモン(P)受容体との同一性について検討した. その結果, LH細胞とP受容体細胞は同一であり, 一方, PR細胞とP受容体細胞とは必ずしも同一ではないことがわかり, LH産生にPが影響することの可能性を出版物にまとめて公表した. 2.ラット顎下腺について, 脳腸ホルモンの一部である顎下腺の上皮成長因子(ECF)産生細胞と, 黄体ホルモン(P)と卵胞ホルモン(E)の受容体細胞との同一性について酵素抗体法で検討した. その結果, EGF細胞とP-,E-受容体細胞は同一であることを確かめた. また, 顎下腺にP-,E-受容体細胞が存在することを生化学的に証明した. 以上のことから, 顎下腺におけるEGF産生にP,Eが作用していることの可能性を出版物にまとめて公表した.
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