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カドミウムの毒性発現機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60570020
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

鈴木 卓朗  聖マ医大, 医学部, 教授 (00057465)

研究分担者 鈴木 和夫  国立公害研究所, 環境保健部, 室長 (90109918)
鷲見 和  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (20121197)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードカドミウム / メタロチオネイン / オートラジオグラフィー
研究概要

カドミウム(Cd)の示す毒性の元凶と考えられる遊離Cd(メタロチオネイン(MT)と結合していないCdをさす)をオートラジオグラフィーで検出して、遊離Cdの組織内局在を調べた。【^(14)C】で標識したナフトールを用いてチアゾリルアゾナフトール(TAN、比放射能3.1mCi/mmol)を合成した。組織切片のバックグランドの汚染(遊離CdとTANとの錯形成には無関係で単に組織に付着したTANをさす)を除去するための有機溶媒には2-プロパノール水溶液がもっとも適していた。Cdを注入してただちに屠殺したラット肝(MTは未生成)のオートラジオグラフイーを行なった結果、組織化学的なCd染色によって青色に発色した部位(遊離Cdの存在を示す)に現像銀の集中するのが観察された。以上の成績からこの方法は組織中の遊離Cdだけ(TANはMTと結合したCdを染色しない)の局在を知る有用な方法であることが明らかとなった。
化学的な分析方法(HPLC-AAS)によって同時に確認した肝・腎内におけるCdの存在量は、肝では3週間後に最大となり、その後5週まで一定で6週後には急に低下する。MTに結合しているCdの濃度は3週後に最大となり、その後減少するので第3週以降は遊離Cdの濃度は増大することになる。これに対して腎ではMTに結合しているCd濃度と全Cd濃度とが並行して除々に大きくなるので、腎の遊離Cd濃度は肝に比べて常に著しく少ないという特徴が見られた。同じラットから作成した切片のオートラジオグラフィーの成績にもこれらの結果とほぼ同様の傾向を示す像が得られた。電顕レベルのオートラジオグラフィーでは、肝・腎の多くの細胞の細胞膜に現像銀が集中しているのが観察された。また一部の細胞には細胞質、核にも比較的多数の現像銀が見られたが、すべての現像銀が遊離Cdとするにはなお検討すべきいくつかの疑問が残った。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Sumi;T.Suzuki;K.T.Suzuki: Journal of Histochemistry and Cytochemistry.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y. Sumi, T. Suzuki and K.T. Suzuki: "Autoradiographic demonstration of cadmium unbound to metallothionein with 14C-labeled thiazolylazo-naphthol" Journal of Histochemistry and Cytochemistry. submitted.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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