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海馬皮質における局所回路の解析

研究課題

研究課題/領域番号 60570031
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経解剖学
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

小坂 俊夫  岡崎共研機, その他, 助教授 (00126054)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
300千円 (直接経費: 300千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワード海馬 / 抑制ニューロン / 神経伝達物質 / GABA / カルシウム結合蛋白 / parvalbumin / ペプチド / 免疫組織化学
研究概要

GABAは海馬における主要な抑制性伝達物質であり、特異的GABA合成酵素であるグルタミン酸脱炭酸酵素GADに対する抗体を用いた免疫組織化学により、GABAニューロンについての形態学的研究が進められてきた。これらGABAニューロンはその形態上いわゆる非錐体細胞と一括されている。近年多数のペプチド含有細胞が中枢神経系で発見され、海馬でもいくつかのペプチド含有細胞が報告され、これらも形態上は非錐体細胞であることが報告されていた。このような形態学的類似から、ペプチド含有ニューロンがGABAニューロンでもあるのではないかとの仮定で、ペプチドの一種であるCCKに対する抗体とGADに対する抗体を用いて免疫組織化学的手法で両者の共存について検索した。その結果、CCK含有ニューロンはすべてGABAニューロンであり、前者は後者の約10%を占めるという結果を得た。一方、特異的カルシウム結合蛋白parvalbumin(PV)は、中枢神経系ではごく特定のニューロンにしか含まれず、あるニューロン群の特異的マーカーと考えられていた。海馬においてはPV含有ニューロンはやはり非錐体細胞に属し、やはりGABAニューロンの一部であろうと予想された。PVに対する抗体とGADに対する抗体による免疫組織化学により、PV含有ニューロンはすべてGABAニューロンであり、海馬におけるGABAニューロンの約20%を占めることが明らかにできた。更に、PV含有GABAニューロンはその終末の分布から、basket cell及びaxo-axonic cellを含むことが示唆された。また、CCK含有ニューロンとPV含有ニューロンとは全く異なったニューロン群であることが明確となり、GABAニューロンが化学的性質の異なるいくつかのsubpopulationsから成るということが明らかにできた。更に同様のGABA系の構成が、大脳皮質や嗅球でも成立していることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] T.Kosaka: J.Comp.Neurol.239. 420-430 (1985)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kosaka: Brain Research.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kosaka: Brain Research.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kosaka: Brain Research.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KOSAKA, Toshio: "GABAergic neurons containing CCK-8-like and/or VIP-like immunoreactivities in the rat hippocampus and dentate gyrus." J. Comp. Neurol.239. 420-430 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KOSAKA, Toshio: "GABAertic neurons containing the <Ca^(++)> -binding protein parvalbumin in the rat hippocampus and dentate gyrus." Brain Research. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KOSAKA, Toshio: "An aspect of the organizational principle of the GABAergic system in the cerebral cortex." Brain Research. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KOSAKA, Toshio: "An aspect of the organization of the GABAergic system in the rat main olfactory bulb: laminar distribution of immunohistochemically-defined subpopulations of GABAergic neurons." Brain Research. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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