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平滑筋における細胞内遊離カルシウムの変動と収縮の共役

研究課題

研究課題/領域番号 60570040
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生理学一般
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

堀田 健  名古屋市大, 医学部, 教授 (90079971)

研究分担者 高木 卓爾  名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (70080075)
山本 喜通  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (80145755)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード平滑筋 / 単離細胞 / カルシウムトランジェント / カルシウムストア / クイン2 / フィラ2
研究概要

われわれは昨年度の研究において平滑筋組織を用いてquin2からの蛍光を指標として細胞内カルシウム動態と筋機能の相関をしらべ収縮に細胞内カルシウムストアが大きく関与していることを示した(J.J.P.35,1079,'85)
今回は単離平滑筋細胞を材料とし細胞膜を通してのカルシウムの流入と細胞内ストアからの遊離の関連を細胞レベルでしらべた。単離細胞はモルモット結腸紐からコラーゲナーゼ処理によって得、この浮遊液に蛍光色素fura2AMを加え30分インキュベートして負荷する。fura2AMは細胞内で活性型のfura2となる。細胞のサスペンジョンを蛍光顕微鏡下におき、細胞1個が視野に入るように絞りを設定し、電流パルス刺激によって引起こされる蛍光変化を光電管で受け、記録した。
実験結果は刺激(10ms)によって細胞からの蛍光信号は急激に増加して1秒以内に細胞内遊離カルシウム濃度が0.1μM以下から1μM程度に上昇すること、また2秒後にはもとのレベルにもどることを示し、変化は組織片を用いた時より速かった。この変化は1mMカフェインが存在するこによって増強され、またプロカイン1mMの存在で強く抑制をうけた。
以上のことは 1)刺激に応ずる速やかなカルシウムの流入があること 2)続いて細胞内ストアカルシウムの遊離がおこること 3)直ぐに細胞内ストアへのカルシウムの取込みが始まることを示している。カルシウムによるカルシウム遊離は重大な役割を果たしていると思われる。この結論は組織でのそれと同じであった。
力学的応答は蛍光変化よりずいぶん遅れて出現し、また細胞内のカルシウム濃度がもとのレベルにもどっても弛緩しないサンプルもあった。この点は組織片での結果と異なっていた。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (14件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (14件)

  • [文献書誌] Yamamoto,Y.;Hotta,K.: Jnp.J.Physiol.35. 717-727 (1985)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Oba,T.;Hotta,k.: Jnp.J.Physiol.35. 841-581 (1985)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Oba,T.;Hotta,K.: Pflugers Arch.405. 354-359 (1985)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hotta,K.;Yamamoto,Y.;Oba,T.: Jpn.J.Physiol.35. 1079-1083 (1985)

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      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Aoki,T.;Oba,T.;Hotta,K.: Can.J.Physiol.Pharmacol.64. 1267-1271 (1986)

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      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高木卓爾,桑原正行,永井肇,堀田健,小沢正敏,永富祐文: Neu.medico chirugia(脳神経外科). 26. 833-869 (1986)

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      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 堀田健,太田富雄 他編: "脳血管れん縮 筋肉生理の立場から" 中外医学社, 139 (1986)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 堀田健,富田忠雄,杉晴夫 編: "新生理学大系 4筋細胞膜【II】 生化学的研究" 医学書院, 330 (1986)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamamoto,Y. & Hotta,K.: "Mechanism involved in contraction of smooth muscle of rat portal vein as inducd by sodium depletion." Jnp. J. Physiol.35. 717-727 (1985)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
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      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Oba,T. & Hotta,K.: "Silver ion induced tension development and membrane depolarization in frog skeletal muscle fibers." Pflugers Arch.405. 354-359 (1985)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hotta,K.,Yamamoto,Y. & Oba,T.: "Transient intracellular calcium movement coupled with mechanical activity of smooth muscle." Jpn.J.Physiol.35. 1079-1083 (1985)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamamoto,Y. & Hotta,K.: "Electrical response of the smooth muscle of the guinea pig cerebral artery to brief electrical stimulation." Jpn.J.Physiol.36. 77-90 (1986)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Aoki,T.,Oba,T. & Hotta,K.: "Chemical modification of Ca release from sarcoplasmic reticulum of mechanically skinned fibers." Can.J.Physiol.Pharmacol.64. 1267-1271 (1986)

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      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hotta,K.: Ed.by Ota,T.,Kikuchi,H. & Takakura,K.;Chuugai Igakusha. Cerebral vasospasm: Muscle physiology(in Japanese), 138 (1986)

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      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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