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新化合物β-シトリル-L-グルタミン酸の神経栄養および突起伸展作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60570062
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経・筋肉生理学
研究機関愛媛大学

研究代表者

三宅 正治  愛媛大, 医学部, 助教授 (50093943)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード神経栄養因子 / β-シトリルグルタミン酸
研究概要

1.β-シトリル-L-グルタミン酸(β-CG)の神経栄養あるいは突起伸展作用を、孵卵7〜10日目のニワトリ大脳,小脳,視葉および毛様体神経節細胞を用いて検討した。
1)β-CGは毛様体神経節細胞には、生存因子および突起伸展因子作用のいずれも認められず、本化合物は末梢神経細胞には効果がないと考えられる。
2)β-CGは、大脳,小脳および視葉の培養中枢神経細胞のいずれにも生存因子作用が認められたが、視葉の細胞に最も大きな効果が認められ、このことはin viroでの胎生期の視葉に最も高濃度のβ-CGが存在することと一致する。
3)β-CGは、視葉の培養神経細胞に対して、濃度依存的(20〜200μM)に生存細胞数および突起保有細胞数を増加させ、その両効果の割合はほぼ一致していた。
2.視葉の培養神経細胞の発達過程において、β-CG含量は培養日数とともに著しく増加し、培養6日目に最高値に達し、その後減少した。この変化は、in vivoで視葉で見られる変化に非常によく類似しており、β-CGの神経細胞の成長・分化に対する作用を、培養神経細胞を用いて研究できることが示唆された。
3.β-CGの分解酵素活性をニワトリ胚のin vivoでの発達過程でしらべたところ、視葉および大脳の成長・分化とともに著しく上昇した。この酵素活性上昇が、β-CG含量の減少に寄与しているものと考えられる。
4.ラット睾丸より、β-CG分解酵素を電気泳動的に単一にまで精製し、分子量18万の、酸性糖蛋白であることがわかり、またDNAとも親和性をもつことを明らかにした。この知見は、今後β-CGの生理的役割の解明に大いに役立つと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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