研究課題/領域番号 |
60570065
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 独協医科大学 |
研究代表者 |
斉藤 望 独協医大, 医学部, 教授 (30049126)
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研究分担者 |
前川 正夫 獨協医科大学, 医学部, 助手 (50103312)
坂口 博信 獨協医科大学, 医学部, 助手 (30162291)
荒井 興夫 獨協医科大学, 医学部, 講師 (60146173)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 脳移植 / 液体クロマトグラフ / GABA / 鳥発声中枢 / 大脳線条体 |
研究概要 |
1.ジュウシマツ胎仔(生後5日以下)のMAN(magnocellularis ant。neostriatum)の脳移植片をHVc(Hyperstriatum vent.caud。)に接して脳室内に注入する。移植片の神経軸索とシナップス形成にとって、移植片内の血管新生は必要な条件であり、次の結果が得られた。 (1)移植片の大きさが血管新生に関係があり、0.013【mm^3】以上の大きさが必要である。 (2)移植片内に新生する血管は、受領者の血管に比して、その径が大きく、変形していることが多い。 2.受領者核内に移植片の神経軸索を成長させるようにするため、受領者であるHVc内の入力線維を除去しておくことが必要である。そのため、入力線維の起始核がCollision testによって決定された。その結果、HVcへの入力線維の主要な起始核はMANであることがわかった。(80%)。その他の起始核はarea-x(20%)である(No.1,REFERENCE)。 3.受領者核であるHVcからの主要な出力線維はRA(robustus archistriatalis)とその周辺を支配する (No.1,3,REFERENCE)。RAを支配する線維のシナップス伝達物質は、高速液体クロマトグラフ(電気化学的検出器法)を用いることにより決定された。脳スライス標本によって得られた結果、これらの線維はGABAergicであることがわかった(No.2,REFERENCE)。スライス標本から放出されるGABAは定量化されるので、移植により再建されたHVcの回復経過をみるよき指標となる。
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