研究課題/領域番号 |
60570108
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
荒木 恵子 新大, 脳研究所, 助手 (70018604)
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研究分担者 |
阿部 幸子 新潟大学, 脳研究所, 助手 (60018603)
佐武 明 新潟大学, 脳研究所, 教授 (70018589)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | Phosphonoglycosphingolipid / Aplysia nervous tissue / chemical stuictuse / tissue lication / immunohis to chemistry / gangliosides |
研究概要 |
無脊椎動物の神経系は脊椎動物とは全く異なる糖脂質組成を示すが、海産軟体動物アメフラシ神経系には、ガングリオシドが存在しない代わりに数種の新しいフォスフォノグリコスフィンゴリピドの存在が認められた。アメフラシ各組織の2次元簿層クロマトグラムはそれぞれ特徴のあるパターンを示しそのうちの数種は神経系に特異的であった。本研究ではその内、FGL-【II】a,FGL-【II】b,FGL-【V】の構造解析と間接免疫ペルオシダーゼ法による組織学的検索により神経系におけるFGL-【II】a,bの局在を調べた。 1.アメフラシより分離した神経系より、Foleh等の方法により脂質抽出を行い、イヤトロビーズカラムクロマトグラフィーにより、FGL-【II】a,FGL-【II】b、FGL-【V】をそれぞれ単離精製した。その構造解析の結果から現在までのところ次の事が分かった。FGL-【II】bは構成糖としてグルコース、フコース、ガラクトース、ガラクトサミンを、FGL-【II】aはグルコース、ガラクトース、ガラクトサミンをそれぞれ含むモノフォスフォノグリコスフィンゴリピドであり、脂肪酸は両者ともパルミチン酸のみを含んでいた。。一方FGL-【V】は構成糖としてグリコース、ガラクトース、4-0-メチルグルコサミン,ガラクトサミンを含むディフォスフォノグリコスフィンゴリピドであった。更に詳細な構造分析は現在進行中である。 2.FGL-【II】abに対して抗体を作製し、間接免疫ペルオキシダーゼ法による免疫組織化学検索を行なった。その結果、頬部、腹部、神経節周囲にみられる近位末梢神経束、皮下組織、筋肉組織内に散在する遠位末梢神経が強く染色された。頬部神経節内のニューロピルにも染色が見られた。他の部分には明らかな染色は認められなかった。以上より今回得られた抗体はアメフラシ神経系、特に末梢神経を特異的に染色した。
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