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無カタラーゼ血症の遺伝生化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60570110
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関信州大学

研究代表者

大隅 隆  信大, 医学部, 助教授 (50111787)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
300千円 (直接経費: 300千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワードカタラーゼ / 無カタラーゼ血症 / アカタラセミア / 先天性代謝異常 / 組換えDNA / 遺伝子
研究概要

1.ヒトカタラーゼ遺伝子の高感度分析のためのプローブを作成する目的で、ヒト胎盤cDNAライブラリーより、カタラーゼcDNAを単離した。
2.日本型無カタラーゼ血症が遺伝子の大規模な構造変化を伴うものかどうかを調べるため、正常人と患者のDNAについてサザンブロッティングを行なった。3種類の制限酵素を用いて解析したところ、両者のDNAは全く同一のパターンを与えた。したがって本症はカタラーゼ遺伝子の大規模な欠失や再配列によるものではないと考えられる。
3.変異の実体を塩基配列のレベルで明らかにするため、患者DNAより遺伝子ライブラリーを作成し、カタラーゼ遺伝子を単離した。エクソンおよびエクソンとイントロンの境界付近、さらに5'上流域の塩基配列を解析し、すでに報告されている正常カタラーゼ遺伝子の塩基配列と比較したところ、現在までに4個所の塩基置換が確認できた。そのうち特に注目される2個所は、転写開始点上流22塩基目と、第4イントロンの5塩基目である。前者はプロモーター変異、後者はスプライシングシグナルの変異となっている可能性がある。
4.上記プロモーター変異の可能性を探るため正常8検体と患者のDNAのサザンブロッティングを行なった。この変異によってHionfIの切断部位がひとつ消失するので、これが病因であるならば患者に特有のバンドが出現するはずであるが、実験の結果は否定的であった。しかしこの実験で高頻度の多型性が見つかった。このことは今後、家系調査その他の目的に利用できるであろう。
5.今後、変異遺伝子の構造解析を完成させて病因となっている変異の実体を推定すると共に、機能解析によって本症の発症メカニズムを解明したい。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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