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肺線維症におけるタイプ別コラーゲン変動の解析

研究課題

研究課題/領域番号 60570140
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

松原 修  医科歯科大, 医学部, 助教授 (40107248)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード肺線維症 / コラーゲン / 線維化 / パラコート
研究概要

〈目的〉ヒト正常肺と線維化肺組織上のタイプ別コラーゲンの増減局在を明らかにすることで、肺における基礎的な線維化機序を解明したいと考え、以下の実験をおこなった。〈方法〉剖検により得られた正常肺8例と線維化肺組織3例の新鮮材料を未固定のままクリオスタットで10μに薄切し、スライドグラスにはりつけ、ペプシン処理、コラーゲンを可溶化し抽出後、その抽出液をDEAEセルロースクロマトグラフィーでタイプ別コラーゲンを分離した。この操作の前後で、肺組織のEvG,Ag,Masson染色、また抗タイプ別コラーゲン抗体、抗タイプI、抗タイプIIIと抗タイプIV抗体を用いてABC法による酵素抗体法を行い、コラーゲン成分の消失と残存を観察した。また、生材料そのままを30-50グラム、ホモゲナイズ後上記と同様に可溶化してタイプ別コラーゲンを定量した。
〈結果〉おおよそのα|(|||)/α|(|)は正常例で0.1線維化肺例で0.8ほどであった。抗コラーゲン抗体を用いてPAP法により、上記の結果を確認したが、線維化肺ではタイプ|||の抗体のものの法がより強く染色された。出現する細胞成分の種類と増減について線維肺組織では、リンパ球,マクロファージ,線維芽細胞,平滑筋細胞等が増加しているが、場所によるバラツキが大きいこと、光学顕微鏡のみでは同定の困難な細胞が結構あることがわかった。上記の研究を進めるにあたり、画像解析装置を本研究費で購入することができ、ゲル電気泳動のパターン、細胞動態の解析に極めて能率をはかることができた。〈考察〉スライドグラスにはりつけた肺組織が、酵素処理ではがれることが多くあり、この点の対策を講じないと能率がわるい。また、症例数を増やしつつ、タイプ別コラーゲンの定量をしっかりしたデータとし、これに関与する細胞の役割を明らかにして、肺における線維化の基本的機序を解明したいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Vircnows Archiv A.408. (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Virchows Archiv A.408. (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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