• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

日本住血吸虫卵性肉芽腫形成の機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60570183
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 寄生虫学
研究機関久留米大学

研究代表者

平田 端城 (平田 瑞城)  久留米大学, 医学部, 助教授 (70080629)

研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1987年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード日本住血吸虫 / 虫卵 / 肉芽腫 / 肝臓
研究概要

本研究の主眼は日住虫卵性肝肉芽腫形成のモデルを作成することである. 今回は第1に3種の虫卵, 即ち虫体からの産出虫卵, 感染動物組織から分離した生虫卵, その凍結乾燥虫卵の肉芽腫形成能を比較した. 産出虫卵と分離生虫卵は同程度の肉芽腫形成能であるのに対し, 凍結乾燥虫卵では有意に低かった. 組織学的に, 3者間の細胞浸潤の内容に差がなく, 上記の差異は虫卵内抗原含有量によるものと結論した. 第2に3系統マウス間における肉芽腫形成能について比較した. その結果, C57BL/6で明らかに組織反応が強く, C3H/Hlで一番小さかった. BACB/Cでは線維化が早期で, 且つ長期に続く傾向を認めた. 第3に感作マウスにおける肉芽腫形成について検討した. 初めに感作後の虫卵注入時期を調べた. C57BL/6へ分離生虫卵を10000コ皮下感作後, 1〜8週後凍結乾燥虫卵を注入し, 1週後の肉芽腫を観察した. 感作後2週より有意に強い組織反応を認め, それは8週まで持続した. 次に感作虫卵数を2000〜20000コの間で検討した. 感作後3週に凍結乾燥虫卵を注入し, 1週後に剖検した. その結果, 5000コ以上の感作群で有意に強い反応を認めた. C3H/Hlでも同様のことを確認した. 以上の結果, 日本住血吸虫虫卵性肉芽腫形成は明らかに免疫学的機序に基づいた組織反応であり, 凍結乾燥虫卵の使用は今後実験的に肉芽腫形成モデルを作成する上で有用な方法であることを示している.

報告書

(2件)
  • 1987 実績報告書
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 加藤 宏明,平田 瑞城,塘 普: 日本寄生虫学雑誌(学会報告). 36. 35 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 平田 瑞城,塘 普,宇野 道彦: 日本寄生虫学雑誌(学会報告).

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 平田 瑞城,塘 普,宇野 道彦: 日本寄生虫学雑誌. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 磯村 正: 回収式自己輪血研究会雑誌. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Hirata;T.Hieda;H.Kato;H.Tsutsumi: Japanese Journal of Parasitology.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 加藤宏明,平田瑞城,塘普: 日本寄生虫学雑誌(学会報告).

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi