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インターフェロン誘発物質ポリI:Cのレセプター単離に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60570204
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関旭川医科大学

研究代表者

吉田 逸朗  旭川医大, 医学部, 助手 (20041816)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードインターフェロン / 誘発 / 誘発物質 / ポリI:Cレセプター / 単クロン抗体
研究概要

インターフェロン(以下IFN)誘発に関与するポリI:Cレセプターの精製とその性状を解析する事を目的として実験を行ない、以下の結果を得た。
1.ポリI:Cレセプターに対する単クロン抗体の作製:RK-13細胞及びその細胞膜から分離したポリI:Cレセプター画分(昭和60年度研究実績)を抗原として、BALB/Cマウスを免疫し、細胞融合法により抗体産生ハイブリドーマを作製した。単クロン抗体のスクリーニングは、RK-13細胞を抗原として、酵素抗体法(ELISA)により行ない、又、抗体価測定は、【^(125)I】標識2次抗体を用いるRIA法により行なった。
2.単クロン抗体による細胞レベルでのポリI:Cレセプターの解析:RK-13細胞を単クロン抗体で前処理して、ポリI:C誘発によるIFN産生に対する効果を調べた所、(1)IFN産生を抑制する抗体、及び(2)IFN産生を増強する抗体が見出された。(1)の抗体は、レセプター分子のポリI:C結合部位を認識しポリI:Cのレセプターへの結合を阻害する事によりIFN産生を抑制すると推定される。一方、(2)の抗体については、そのIFN産生増強の機序は、現在の所不明である。
3.単クロン抗体による分子レベルでのポリI:Cレセプターの解析:RK-13細胞の細胞膜から部分精製したポリI:Cレセプター画分を、SDS-PAGE及び銀染色法で解析した所、分子量95K〜25Kの5種類のポリペプチドが検出された。これを更にウエスタンブロッティング法で解析した所、分子量59Kの成分が、ポリI:Cによるインターフェロン誘発を抑制する単クロン抗体によって認識された。従って、この分子量59Kの成分が、ポリI:Cレセプター分子上のポリI:C結合部位を構成していると推定される。
4.ポリI:CレセプターのRNA特異性:RK-13細胞及びPR-RK細胞を用いた細胞レベルの実験から、ポリI:CとポリA:Uとではレセプターが異なる事(RNA特異性)が示唆された。現在、【^(32)P】によるポリI:Cの標識を試みており、これをプローブとして、ポリI:Cの性状の解析を更に進める予定である。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Itsurou Yoshida,Hideki Kawai and Masanobu Azuma: Arcieves of Virology.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Itsurou Yoshida and Masanobu Azuma: "Adsorption of Poly rI:rC on Cell Membrane Participating and Nonparticipating in Interferon Induction." Journal of Interferon Research. 5. 1-10 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Itsurou Yoshida, Hideki Kawai, and Masanobu Azuma: "Analysis of Specific Receptors for Poly rI:rC on Cell membranes Participating in Interferon Induction." Archieves of Virology.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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