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リンホカインに対するBリンパ球応答性の遺伝的支配の解析

研究課題

研究課題/領域番号 60570222
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関熊本大学

研究代表者

富永 明  熊本大, 医学部, 講師 (50172193)

研究分担者 高津 聖志  熊本大学, 医学部, 教授 (10107055)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードTRF(Tcell replacing factor) / B細胞分化 / 免疫グロブリン / モノクローナル抗体
研究概要

本研究はB細胞分化の最終段階に働き活性化B細胞を抗体産生細胞にまで分化させるT細胞由来のリンホカイン,Tcell replacing factor(TRF)の物理化学的性状と機能、それに応答するB細胞の性質、特にTRF応答性の遺伝的支配の解明を目的とした。
1.TRFの物理化学的性質を究明するため核酸の側からのアプローチを試みてTRF-mRNAのin vitro翻訳産物の活性測定法を確立した。これはTRF産生ハイブリッド、【B_(151)】細胞よりmRNAを抽出しアフリカツメガエル卵母細胞に注入し、その培養上清のTRF活性を慢性B白血病細胞である【BCL_1】の培養系にIL2とともに添加するというものである。具体的には【BCL_1】細胞をIgM抗体産生細胞にまで成熟させる能力をもってTRF活性とする。この方法でTRFmRNAのサイズが約1.5〜1.8kbと認められた。
2.TRFcDNAを単離して、一次構造を解析することにより、3つのNグリコシル化可能な部位と2つのS-S結合可能な部位を見出した。in vitroでの翻訳産物を調べてみるとまず分子量12500のタンパク質が合成され、それがNグリコシル化されて分子量約25000のサブユニットとなり、この二量体の分子量約5万の分子がTRF活性を示すと考えられた。また、このTRFcDNA由来の産物はTRFのみならずB細胞を分裂させる能力(BCGF【II】)の活性をも示した。
3.TRFは活性化B細胞に働き分泌型の免疫グロブリンH鎖のmRNAレベルを増加させるがその作用はμmRNAにおいて特に顕著である。
4.TRFに対するモノクローナル抗体を作製し、新しいTRF精製法を確立した。この抗体で精製されたT細胞由来のTRFは分子量約50,000で分子量約25,000のサブユニットから成ることが確かめられた。当初TRF低応答性マウスのB細胞の株化を試みたが、我々の使ったマウス白血病ウィルス(CasBrM)ではT細胞が株化されたのみであった。TRF受容体の問題は精製されたリコンビナントTRFの結合試験により解明している。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Tominaga,A.: Microbiology and Immunology. 30. 789-798 (1986)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kinashi,T.: Nature. 324. 70-73 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Matsumoto,M.: Journal of Immunology.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Harada,N.: Proceedings of the National Academy of Sciences,of the U.S.A.

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tominaga, A.: "Establishment of an assay system for the detection of translated materials of T cell-replacing factor mRNA in Xenopus oocytes." Microbiology and Immunology. 30. 789-798 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kinashi, T.: "Cloning of complementary DNA encoding T-cell replacing factor and identity with B-cell growth factor II." Nature. 324. 70-73 (1986)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Matsumoto, M.: "Role of T cell-replacing factor (TRF) in the murine B cell differentiation: induction of increased levels of expression of secreted type IgM mRNA." Journal of Immunology. in press.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Harada, N.: "Production of a monoclonal antibody to and its use in the characterization of murine T cell-replacing factor (TRF) and B cellgrowth factor (BCGFII)." Proceedings of the National Academy of Sciences, of the U.S.A.in press.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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