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分析疫学で使用されるマッチト・ペア法による疫学結果に対する感度分析

研究課題

研究課題/領域番号 60570263
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学
研究機関東海大学

研究代表者

杉田 稔  東海大, 医学部, 助教授 (80051845)

研究分担者 大久保 利晃  産業医科大学, 環境疫学教室, 教授 (90051549)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1985年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
キーワード分析疫学研究 / キャリパー・マッチング / マッチされた対照例の対象疾病の期待発生率比 / 修正許容値
研究概要

マッチングは分析疫学研究におおいて交絡変数除去を目的として、主に研究計画の段階で実施される。その意義は妥当性と効率であると、報告されている。特に、分析疫学研究の対象となっている要因や疫病に交絡変数の影響が強大である場合に、その効率が上昇する。しかし、その信頼性に関する研究がどちらかと言うと充分になされていない。年齢は疾病の死亡率や罹患率に強く影響している。そこで、cohort研究における1変量連続型交絡変数の場合のキャリパー・マッチングに関し、年齢を例として、数値例計算を実施した。
その計算内容は、1)マッチされた対照例の対象疾病の期待発生率比(曝露例のその発生率を1とする)、2)マッチされた対照例の対象疾病の期待発生率が曝露例のそれと等しくなる修正上側許容値[それらが等しくなるために対照例の年齢を{曝露例の年齢-θ歳}と{曝露例の年齢+(θ+λ)歳}の範囲にする場合のλ歳]および3)上記の期待発生率の標準偏差比、である。この結果の概略は、(1)対象疾病発生率の年齢増加による上昇率あるいは対照群の確率密度関数の年齢増加による上昇率が1から外れると、マッチされた対照例の対象疾病の期待発生率比が1から外れたり、(2)キャリパー・マッチングの許容値が大きくなると、その比が1から外れること、である。
一般にキャリパー・マッチングは対照例の選定を曝露例の年齢±θ歳の範囲の対照群から実施するものである。がんの発生率や死亡率は加齢により急上昇する。従って、がんに関する分析疫学研究において、この種のキャリパー・マッチングを採用した場合、マッチされた対照例の対象疾病の期待発生率比がかなり大きくなる場合がある。このような事態を回避するキャリパー・マッチングが可能をあることを示した。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 杉田稔,山口直人,大久保利晃: 癌の臨床(日本がん疫学研究会). (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SUGITA,M;YAMAGUCHI,N.;OKUBO,T.: Am.J.Epidemiology. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SUGITA, M., YAMAGUCHI, N. and OKUBO, T.: "Discussion for epidemiological results by matching methods" Clinic of cancer (Japanese Society of Cancer Epidemiology). (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SUGITA, M. YAMAGUCHI, N. and OKUBO, T.: "Error of epidemiological results by caliper matching" Am. J. Epidemiology. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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