研究課題/領域番号 |
60570288
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
相沢 力 (1986) 東大, 医学部, 助手 (70111490)
上床 周 (1985) 東京大学, 助手
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研究分担者 |
青塚 新一 国立病院医療センター, 臨床研究部, 室長 (80158716)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | C1q / C1qコラーゲン部 / C1q球状部 / C1q固相RIA / 全身性エリテマトーデス(SLE) / ペプシン消化 / SDS-PAGE / ウェスタンブロッティング法 |
研究概要 |
我々は、C1q固相RIAによって検出される全身性エリテマトーデス(SLE)血清中のC1q結合性lgGは、ゲル濾過ではモノマーlgGの画分に分画され、主にF(ab')2部分でC1qと結合することをすでに報告した。今回の研究では、1)C1qの免疫複合体と結合する機能を有する球状部をペプシン消化で除去してもSLE血清中のC1q結合性lgGの結合力は、大部分、残存すること、2)SLE血清中のC1q結合性lgGは、加熱非働化したC1qにも結合するが、熱会合lgGのC1qへの結合は、C1qのペプシン消化および加熱変性により完全に消失すること、3)熱会合lgGの固相C1qへの結合は、イオン強度に著明に依存するが、SLE血清中のC1q結合性lgGの固相C1qへの結合は、高い塩濃度でも残存すること、を示した。これらの所見から、SLE血清中のC1q結合性lgGは、少なくともその一部は、C1qのコラーゲン部分に対する抗体であることが示唆された。 しかし、還元および非還元下で行なったSDS-PAGEとウェスタンブロッティング法によりC1q、C1qコラーゲン部、C1q球状部とSLE血清中の抗C1q自己抗体との結合を同定する試みについては、C1qとの反応が示されたものの、その構成成分であるC1qコラーゲン部およびC1q球状部との反応は、認められなかった。このことから、SLE血清中の抗C1q自己抗体とC1qの反応においては、抗原の3次構造が保たれている必要があることが示唆された。抗C1q自己抗体の各種コラーゲンおよび糸球体基底膜(GBM)との交叉反応性については、現在、実施中である。
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