研究課題/領域番号 |
60570298
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
谷 賢治 横浜市大, 医学部, 助手 (20094310)
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研究分担者 |
石ケ坪 良明 横浜市立大学, 医学部, 助手 (40137039)
奥田 研爾 横浜市立大学, 医学部, 教授 (40124862)
大久保 隆男 横浜市立大学, 医学部, 教授 (40006705)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 接触性過敏反応 / ニトロフェニル / ヒスタミン / ヒスタミンレセプター / P388【D_1】細胞 |
研究概要 |
マウス接触性過敏反応(CS)におけるヒスタミン(H)による免疫調節機構を、4-hydroxy-3-nitrophenyl acetyl(NP)をハプチンとする、footpad swllingを指標として検討し、CS誘導期における抑制効果を有する細胞、すなわち、【H_1】レセプター(【H_1】R)および【H_2】Rを有し、【1^-】J抗原陽性のLy【1^+】、【2^+】T細胞が存在することを示唆する結果を得た。 この細胞を保有するマウス脾細胞からハイブリドーマを得、このハイブリドーマのヒスタミンレセプター(HR)の有無を検討する前段階の実験として、DBA/z由来のマクロファージ様細胞P388【D_1】におけるHRの有無を検討した。CoulterEPICS-CでP388【D_1】細胞のCytogram上に分布するwindow【W_1】および【W_2】内の細胞の生死を、fluorescein diacetateとpropiodium iodideで検討したところ、【W_2】内は生細胞が98.5%と大部分を占めており、以後【W_2】内の細胞を検討した。1×【10^6】細胞に対し10ugヒト血清アルブミン(H)となるようfluoresceinをラベルしたアルブミン(FH)およびFHHとの結合性を検討すると、【W_2】内のP388【D_1】細胞はFHHと強く結合した。すなわち、マクロファージ様細胞にもHRの存在が示唆されたのである。しかし、Hによる阻止実験を試みたがP388【D_1】細胞との結合を阻止出来ず、Hによる細胞内cyclic AMPの増加も検出出来なかった。HがHRに結合した場合、【H_1】により細胞内cyclic GMP濃度が、【H_2】によりCyclic AMP濃度が増加することが知られており、FHHが非特異的に細胞と結合し、かつ、【10^(-2)】〜【10^(-4)】のHでもFHHとの結合を阻止出来ないとの報告もあるが、P388【D_1】細胞膜上に【H_1】が存在する可能性は残されており、現在検討中である。
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