研究課題/領域番号 |
60570317
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
各務 伸一 名大, 医学部, 助手 (10115545)
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研究分担者 |
田原 裕文 名古屋大学, 医学部, 医員
藤 明彦 名古屋大学, 医学部, 医員
広藤 秀雄 名古屋大学, 医学部, 医員
大谷 由幸 名古屋大学, 医学部, 医員
FUJI Akihiko Nagoya University School of Medicine
TAHARA Hirofumi Nagoya University School of Medicine
OHTANI Yoshiyuki Nagoya University School of Medicine
HIROFUJI Hideo Nagoya University School of Medicine
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | HBs抗体産生 / ヒトリンパ球 / HBワクチン / 精製HBs抗原 / 抗イディオタイプ抗体 / インターロイキン2 / ポークウィードマイトロジェン |
研究概要 |
1.HBs抗体の抗イディオタイプ抗体によるヒト末梢血リンパ球のHBs抗体に対する増強作用。HBs抗体陽性者の末梢血リンパ球のin vitroでのHBs抗体産生につき検討した。末梢血リンパ球(PBL)にpokeweed mitogen(PWM)単独またはPWM+精製HBs抗原、あるいはPWMにHBsモノクロナル抗体に対するイディオタイプ特異的家兎抗体(抗イディオタイプ抗体)を加え培養を行った。その結果、PWMにHBs抗原の添加あるいは抗イディオタイプ抗体の添加はともに、PWM単独刺激時に比べ約4倍のHBs抗体の産生を特異的に誘導し、HBs抗体の産生にHBs抗体に対する抗イディオタイプ抗体が関与することが示された。 2.B型肝炎患者の末梢血リンパ球によるin vitroでのHBウイルスに対する抗体産生。急性B型肝炎患者、慢性HBs抗原陽性者およびHBs抗体陽性者の末梢血リンパ球のPWM刺激下でのHBs抗体,HBc抗体,免疫グロブリンの産生について観察した。その結果、HBs抗原陽性者のHBs抗体産生の欠如は、HBs抗原特異的サプレッサーT細胞機能の亢進とB細胞機能の欠陥によるものであることが分った。HBワクチンに対する非応答者も同様の欠陥を有する可能性が示唆された。 3.インターロイキン2刺激によるヒト末梢血リンパ球のHBs抗体産生について。HBs抗体陽性者とHBワクチン接種者のPBLをPWM+HBs抗原またはインターロイキン2(IL2)+HBs抗原の組合せで培養し、IL2のHBs抗体産生に及ぼす影響について検討した。その結果、IL2+HBsの培養においてもPWM単独刺激に匹敵するHBs抗体の産生を検出できた。従って、IL2はHBs抗体の産生に深く関与していることは、HBワクチンの低または無応答者にHBワクチンと一緒に投与され得ることが示唆された。
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