研究課題/領域番号 |
60570329
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
沖田 極 山口大, 医学部, 講師 (70107738)
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研究分担者 |
安藤 啓次郎 山口大学, 医学部, 助手 (80176015)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 肝再生 / インスリン / グルロゴン / hEGF / 肝癌細胞 / 細胞増殖 |
研究概要 |
1.本研究者はきわめて救命率の低い疾患である「劇症肝炎」から患者を救命するには、障害肝に肝再生を強く働きかける治療法を開発することにあると考え、肝再生制禦のメカニズムの研究を行ってきた。以下の事実は昭和60年〜61年度の科学研究費によって得られた成果の概要である。 (1)肝再生研究のための方法の開発:Bromodaoxy urndine,(BRDU)-拡BRDUによる新しいS期細胞へ同意法を肝再生の研究に応用し、アイソトープ実験から解放しえた。 (2)hEGFのDNA合成能に及ぼす効果:本研究者はインスリンとグルロゴン共役的に作用し、in vivoで肝にDNA合成を惹起することから、両ホルモンを用いた新しい「劇症肝炎」の治療法の開発を行ってきた。しかし、これにても十分な治療効果をあげているとは考えられず、そこで、hEGFとのコンビネーションを考えるに致った。動物実験の結果、hEGFに若干の肝再生促進効果をみるもまだ十分でないため、培養肝細胞での検討に変えたところ、hEGFはインスリンとの併用で著しい、相乗効果を示した。今後は、グルロゴン-インスリンに加えhEGF3者による劇症肝炎治療法を模索するため、再度in vivoでの実験を考慮している。 (3)hEGF測定法の開発:体液中のhEGFの測定はhEGFの研究の上ではきわめて重要である。現在、胃液中のhEGF濃度測定-尿中のhEGF濃度測定については成功しているが、血漿中のhEGFは血漿中に存在する反広阻害物質のため未だ成功していない。現在、この阻害物質の除去法の検討を行っている。 (4)肝癌細胞の増殖制禦:癌細胞の増殖機構の解明はまだ正常肝細胞の増殖機転の解明にも役立つと考えられる。。VitaminA誘導体(ポリプレイン酸)を用いてこの検討を試み、成果を得た。
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