研究課題/領域番号 |
60570372
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
斉藤 豊和 北里大学, 医学部, 講師 (80050574)
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研究分担者 |
金井塚 文明 北里大学, 医学部, 助手 (90169540)
宮田 嘉世子 北里大学, 医学部, 助手 (40159405)
細田 稔 北里大学, 医学部, 助手 (30146401)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1985年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
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キーワード | ELISA / CSF髄鞘蛋白(MAG / BP / Wolfgram蛋白 / proteolipid蛋白) / CSF / myelin protein |
研究概要 |
人剖検脳、牛脳よりミエリンを分解、精製し、Myelin basic protein(MBP)、Myelin associated glycoprotein(MAG)、Wolfgram蛋白の分離、精製をおこない、SDS-PAGEにてpwityを明らかにした。MAGを除いて、これら抗原に対する抗血清(polyclonal)を家兎で作製した。特にMBPに対する抗体はCNBr(affinity)CL-4Bにて得た。MBPおよびその抗体を用いて、髄液MBP、抗MBP抗体の基礎的検討をおこない、Radioiumunoassayによる測定にほぼ匹敵する感度で測定可能であることを明らかにした。現在、各種神経疾患における髄液MBP、抗MBP抗体を測定しており、脱髄疾患と一部の感染症で増加することが明らかで、現在症例の蓄積をおこなっている。Wolfgram蛋白も同様にして測定中であるが、未だ一定の傾向は得られてない。 Proteolipid apoproteinの分離、精製についてはNussbaumら(1977)、Wigginsら(1974)の種々の方法で検討したが、一長一短があり、最終的にはSDS-PAGEにて直接にProteolipid apoproteinを切り出し、抽出する方法をとった。現在基礎的検討が終了し、各種神経疾患にて測定を開始し、近々結果が得られる予定であるが、30例の神経疾患患者では脱髄例で数例に上昇傾向にある。 MAGは人剖検脳、牛剖検脳より抽出し、Sepharose、CL-6Bにてpurifiyしたが微量しか抽出できず、monoclonal抗体作製を開始したが、初回はclonigができず、現在逆相クロマトグラフィー、phevy-CL-4B affinityにて大量のMAG精製を検討中である。神経疾患患者の髄液(MAG_1)抗MAG抗体の測定は基礎的検討で方法を樹立し、現在症例を重ね近々、結果を発表できるものと考えている。MAGはplcnyl-Sepharose CL-4B chromato graplyでかなり抽出されることが判明。Monoclonal antibodyを作製しなくても臨交的応用が可能となった。一部の症例で抗MAG抗体の上昇がみられている。
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