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放射線肺線維症の予防による肺癌の放射線治療効果の改善に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60570485
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

伊東 久夫  慶応大, 医学部, 講師 (20095574)

研究分担者 山下 昌次  慶応義塾大学, 医学部放射線医学教室, 兼任講師 (50138103)
中村 佳代子  慶応義塾大学, 医学部放射線医学教室, 助手 (90164285)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード肺局所照射 / WR2721 / エラスターゼ / デキサメサゾン / type【III】procollagen N末端peptide / コラーゲンtype【I】【III】
研究概要

(1)8週齢メス【C_3】Hマウスの胸部を局所的にX線で照射した場合、生存率は11Gy以下では300日以上経過して序々に低下したが、13Gy以上の場合は100日前後で急激に低下し、120日で0となった。11Gy以下と13Gy以上では生存率に著しい差が認められ、死亡の原因が11〜13Gyの間で異なると考えられた。マウスの体重を週2回測定し、生存率と対比すると、死亡するマウスは死亡の1〜2週間前より体重が減少した。また照射群は生存率に低下がなくても、対象群に比べると体重増加が少なく、早期より体重増加の停止がみられ、発育障害がおこっていた。したがって、体重測定は障害の観察の1つの指標となった。
(2)放射線障害に対する防護作用を、WR2721,エラスターゼ,デキサメサゾンを用いて検討した。WR2721は極めて有効に作用し、15Gyの照射でも400日以上生存して、非照射対象群とほぼ同じ生存率を示したが、体重は早期より増加が停止した。エラスターゼは15Gy照射時は防護作用を示さなかったが、13Gyに併用すると生存率の改善を示した。デキサメゾンは13Gyの照射と併用すると、照射前に投与した場合も、照射100日後に投与を開始しても、いずれの場合も生存率は改善した。したがって、デキサメサゾンは臨床応用しても有効と考えられ、その投与開始時期も投与期間について更に検討する必要がある。
(3)肺組織よりSeyerらの方法に従って、pepsin,酢酸処理によりコラーゲンを抽出し、type【I】コラーゲンをSDS-PAGEにより解析した。【α_1】,【α_2】,βの各分画が同定できるため、type【III】の抽出,type【I】と【III】の存在比について、さらに解析中である。
(4)肺癌患者の放射線治療前後に血清と肺洗浄液を採取し、Procollagen type【III】N末端peptide量をラジオイムノアッセイにより定量した。血清中の値は照射により変化を示すことはないが、肺洗浄液中のpepfideは有意に上昇し、肺線維症をおこした7例中4例で上昇していた。しかし、X-P上線維症がなくても、再発などによっても上昇した。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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