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インターロイキン2およびそのレセプターのB細胞増殖分化における役割

研究課題

研究課題/領域番号 60570559
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関京都大学

研究代表者

内山 卓  京大, 医学部, 助手 (80151900)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードインターロイキン2 / レセプター / B細胞増殖分化
研究概要

ヒト活性化B細胞に発現するIL-2レセプター,IL-2の機能について研究を行い、次の点が明らかになった。1.正常人末梢血B細胞は、SAC刺激により、その細胞表面にIL-2レセプターを発現する。2.B細胞に発現するIL-2レセプターは、ポリアクリルアミドゲル電気泳動による解析では、60-65KDのバンドとして検出され、T細胞に発現するIL-2レセプターと差はない。3.B細胞のIL-2レセプターもリン酸化をうける。4.B細胞表面には、細胞増殖に関与していると思われる高親和性IL-2レセプターが発現している。5.IL-2レセプター遺伝子発現を、ノーザン法によりRNAレベルで調べると、T細胞の場合と同様に、主に1.5,3.5Kbの2種類のmRNAが検出される。6.正常活性化B細胞は、リコンビナントIL-2のみで増殖する。7.Ig産生細胞への分化をプラーク法で調べると、リコンビナントIL-2のみで、わずかにB細胞の分化がみられる。γインターフェロンを同時に加えると、著明なIg産生の増加が認められ、この分化は、IL-2レセプターに対する抗体である抗Tac抗体によって阻止された。以上の結果より、少くともin vitroにおいて、ヒト活性化B細胞に発現するIL-2レセプターを介して、IL-2によりB細胞の増殖,分化のシグナルが伝達されるることが明らかになった。今後、IL-2は、生体内においても、最近その構造が明らかになったIL-4(BSF-1),IL-5,BSF-2らの因子と同様に、B細胞の増殖,分化に関与しているか否かを明らかにする必要があろう。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] Yuji Wano: Microbiol.Immunol.29. 451-466 (1985)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takashi Uchiyama: J.Clin.Invest.76. 446-453 (1985)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 内山卓: 代謝. 23. 221-227 (1986)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masao Matsuoka: Leukemia Res.10. 597-603 (1986)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 通堂満: "活性化ヒトB細胞に発現されるインターロイキン2レセプター(Proceeding of the First Monoclonal Antibody Conference)" リアライズ社、東京, 125-132 (1985)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yuji Wano: "Biosynthetic processing of human interleukin-2 receptor(Tac antigen)" Microbiol. Immunol.29. 451-466 (1985)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takashi Uchiyama: "Interleukin-2 receptor(Tac antigen) expressed on adult T cell leukemia cells" J. Clin. Invest.76. 446-453 (1985)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masao Matsuoka: "Expression of Tac antigen on human immature B cell lineage leukemic cells" Leukemia Res.10. 597-603 (1986)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masao Matsuoka: "Expression of Tac antigen on human immature B cell lineage leukemic cells" Leukemia Res.10. 597-603 (1986)Mitsuru Tsudo:

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mitsuru Tsudo: Realize inc., Tokyo. Interleukin-2 receptor expressed on activated human B cells, 125-132 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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