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神経芽細胞に対するモノクローナル抗体の作製および腫瘍抗原解析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60570576
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関東北大学

研究代表者

北村 道彦 (1986)  東北大, 医学部, 助手 (10153131)

小関 和士 (1985)  東北大学, 医学部, 助手

研究分担者 林 富  東北大学, 医学部附属病院, 講師 (40125638)
橋本 嘉幸  東北大学, 薬学部, 教授 (90072412)
西平 哲郎  東北大学, 医学部, 講師 (50101142)
大井 龍司  東北大学, 医学部附属病院, 教授 (50004734)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード神経芽腫 / モノクローナル抗体 / 免疫組織染色 / フローサイトメトリー / シスプラチン
研究概要

1.昭和60年度に作製し、各種実験によりスクリーニングされて得られた4種のモノクローナル抗体(MWT-31,N-14-4,T-93-13,G-16-2-D)に対して、各種培養細胞株(26種,56株)による抗原解析と、免疫組織染色による特異性の検討を行った。
2.MWT-31(Ig【G_1】)とN-14-4(Ig【G_1】)は、神経芽腫と末梢神経に対し高い特異性を示し、その他、奇形腫や9週令の胎児の未熟な神経線維をも認識していた。両抗体の対応抗原を有する細胞株の分布は、N-14-4の方が広いものの同じ様な分布を示した。これは、フローサイトメトリーを用いた細胞膜抗原の解析の結果、陽性率が同じであった事から、N-14-4はその抗体価が高いのみで、同じ抗原を認識しているもとのと思われた。
3.T-93-13(IgM)は、細胞膜上の抗原を認識する抗体で、比較的神経芽腫に対する特異性が高く、ホルマリン固定パラフィン包埋切片でも、その抗原性を失わず、臨床材料を用いた免疫組織染色の結果、神経芽腫の病理組織学的診断に有用と思われた。
4.G-16-2-D(Ig【G_(26)】)は、培養細胞株では神経芽腫とのみ陽性を示し、その特異性は非常に高いが、免疫組織学的には、神経芽腫に対して弱陽性反応しか示さなかった。これは、フローサイトメトリーによる培養細胞株の細胞膜抗原の解析の結果、陽性率は60%台であり、対応抗原を有する細胞の割合が少ない為であろうと思われた。しかも、抗癌剤であるシスプラチン3μg/mlを48時間接触させた後の陽性率が95%以上となった事から、本抗体は神経芽腫の予後判定に非常に有用であると思われた。
5.以上、種々の実験の結果、我々の作製した4種のモノクローナル抗体は臨床的に非常に有用と思われ、更に、現在、骨髄細胞との反応性や、血清診断,抗腫瘍性を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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