研究概要 |
経皮経肝的アプローチによる, 人門脈血流の直接計測をめざして, 細径の光センサー流量計の開発を試みた. 光センサーと, 発光ダイオードによる組み合わせを考え, モデル機を作製したが, 人血流の赤血球が小径であり, またあまりに不透明であるため, 血流の流速測は不能であった. しかし, 水中に浮遊物を混じさせた状態では, 一定の性能が認められた. しかし, センサーの径は太く(1.2cm)人体への応用は当分困難と思われた. 人門脈へのアプローチを同〓にPTP〓における2方向撮影から検討した. いわゆるUmbilical Point は Falciform ligamentを通り, 超音波ガイド下に穿刺するには, 安全な, アプローチで, PTC-S用拡張器を用いれば, 8Fr, 程度のカテーテルの挿入は一期的に施行可能と思われた. しかし挿入したカテーテルと門脈本幹のなす角度は, 右肋間からアプローチしても, Umbilical Pointから, アプローチしても, 門脈血流に平行であることは不能で, カテーテルの先端に何らかの位置補正具を装着する必要があると考えられた. PTPを施行する〓に, ナルコ社製カテーテル光端型流速計を門脈内に挿入したか, 上記の挿入角度の問題のため, 信頼し得る測定値は得られなかった.
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