• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

甲状腺癌に対する甲状腺全摘-^<131>I内部照射療法の有効性を予測するための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 60570606
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

児玉 孝也  東京女医大, 医学部, 講師 (30161946)

研究分担者 日下部 きよ子  東京女子医科大, 学・放射線科, 助教授 (80075473)
平山 章  東京女子医科大, 学・病院病理科, 助教授 (80075217)
藤本 吉秀  東京女子医科大, 学・内分泌外科, 教授 (10010167)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード甲状腺癌 / 甲状腺癌血行性転移 / 甲状腺全摘 / 【^(131)I】内部照射療法 / サイログロブリン / トリヨードサイロニン / サイロキシン / 免疫組織化学
研究概要

1966〜1984年の19年間に甲状腺全摘-【^(131)I】内部照射療法を受けた27症例(乳頭癌10,濾胞癌17例)を対象とした。血行性転移として肺,骨,それら両者への転移がそれぞれ12,9,6例に認められた。24例については最低2年,最高20年,平均8年経過を追えたが、3例は追跡不能となった。4例が術後それぞれ2,4,10,10年で癌死した。この4例はいずれも40歳以上で、転移巣における【^(131)I】集積像陽性であった。27全症例の中で、【^(131)I】集積像陰性なのは4例のみであった。
癌組織におけるTg,【T_4】及び【T_3】の有無の検索はPAP法にて行った。全例原発巣より標本を作製したが、15例においてはリンパ節から、また1例づつ皮膚と骨転移巣から標本を得ることができた。転移巣における染色結果は原発巣のそれにおおむね一致した。Tg,【T_4】,【T_3】はそれぞれ26,15,10例で陽性であった。Tgに関しては1例を除く全例で陽性であったことになる。一方、【T_4】及び【T_3】に関しては、それらが陽性の全例が良好な【^(131)I】の取り込みを示したが、【T_4】陰性12例のうち4例、【T_3】陰性17例のうち4例では【^(131)I】の取り込みはほとんど見られないという結果が得られた。
免疫組織化学的に【T_4】あるいは【T_3】が証明されれば【^(131)I】の取り込みがあると予測できるが、証明されない場合にはその有無を予測できないことになる。なお、Tg,【T_4】及び【T_3】が癌組織において陽性に染色されるといっても、モザイク状に極めて限られた部分で陽性であったに過ぎない。この傾向は【T_4】及び【T_3】についてより強かった。一般に【^(131)I】内部照射療法の効果には限界がある。この理由の一つは、【^(131)2】集積像は陽性であっても、実際には【^(131)I】を取り込まない部分が癌の大半を占めていることにあることを、上記の事象は示唆している。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takaya Kodama: Jpn.J.Cancer Res.(Gann). 77. 799-807 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takaya Kodama: "Justification of conservative surgical treatment of childhood thyroid cancer: report of eleven cases and analysis of Japanese literature" Jpn. J. Cancer Res. (Gann). 77. 799-807 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi