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細胞培養法を応用した体内型人工食道の開発に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60570628
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

安藤 暢敏  慶応大, 医学部, 助手 (90101972)

研究分担者 大森 泰  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00169070)
池端 幸彦  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10159642)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード人工食道 / 細胞培養法 / 上皮増殖因子(EGF)
研究概要

人工食道の実用化において最大の障壁となっているものは縫合不全と狭窄である。われわれは移植プロテーゼとして生体組織と人工材料の複合体を用い、このプロテーゼ内腔を速かに上皮化することで永久生着可能な人工食道を実用化する可能性を実験的に検討した。生体親和性の高いプロテーゼとして吸収性縫合糸管(Polyglycoricacid,Dexon)と金属メッシュ管(Stainless steel)を用いた。これらのプロテーゼを雑種成犬皮下に有茎大網を巻いて埋没し、埋没後1〜4週の各時期にプロテーゼを摘出し、内腔面への肉芽組織増生の程度を組織学的に検討した。この結果埋没後4週にていずれのプロテーゼ内腔にも良好な肉芽組織の増生がみられ、内腔面の上皮化にとって十分な支持組織となり得る結合織管をつくりえることが確認された。さらに、結合織管を他部位へ移植し得る可能性を検討するために広背筋筋弁を巻いたプロテーゼの埋没実験を行い、埋没後4週にて有茎大網使用時と同様に良好な結合織管作製に成功した。次に内腔上皮化の工夫として、Cell-Seeding法応用の可能性を検討した。まず上皮細胞採取を試み、Collagenase処理による犬大網中皮細胞の採取には成功したが、Tripsine処理による犬皮膚の細胞採取は失敗した現在Dispase処理による皮膚及び口腔粘膜の細胞採取を検討中である。金属メッシュ管埋没実験例の1例で、プロテーゼ内腔の結合織上に重層扁平上皮の増生を認め、検討の結果、し開創からの偶然の皮膚組織迷入が原因で生じたものと推測された。この現象をヒントに、プロテーゼ中央に小孔を開け有茎皮膚を意図的に迷入させたところ全例に内腔結合織上に迷入皮膚を中心とした上皮の拡大を認め、プロテーゼ内腔を上皮化させる有効な方法である可能性が示唆された。さらに、より速かな上皮化のために上皮増殖因子の応用を考えた。EGFを浸透圧ポンプを用いてプロテーゼ内腔へ持続投与し、その効果につき実験検討中である。さらにCell-Seeding法とEGFの併用を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 池端幸彦: 最新医学. 41. 2188-2190 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yukihiko, Ikehata: "Experimental Study for Epithelization of Artificial Esophagus" Saishin-Igaku. 41. 2188-2190 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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