研究課題/領域番号 |
60570659
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
伴野 悠士 筑大, 臨床医学系, 講師 (70110335)
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研究分担者 |
吉井 与志彦 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (50110507)
中川 邦夫 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (40092077)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1985年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 下垂体腺腫 / 成長ホルモン / TRH / 免疫組織化学 / レーザー治療 |
研究概要 |
1.GH産生下垂体腺腫のTRH-TSH-Thyroid系との関連について。臨床例では末端肥大症例17例中13例、76.5%において血清GHがTRH投与に対して異常上昇反応を示し、最高で基礎値の30.6倍に達した。これはGH抗体を用いた免疫染色から定量的に算出したGH産生細胞を占める比率とは相関がなく、TRH-Receptorの量の差によるものと考えられた。また昨年度の研究で、対TRH異常反応性と、腺腫内のTSH産生細胞混在との関連性が示唆されたが、TSH染色でdiffuseにTSH陽性を示す腺腫でも対TRH無反応なものも見出され、推計学的にも直接の関連は認められなかった。PAP法による免疫組織学的検討では16標本中4例(25%)でTSH産生細胞を含んでいたにもかかわらず、これらでも血中TSHはTRHに対して低反応であった。末端肥大症例4例の血中Somatostatin(SIRF)計測ではすべて高値を示しており、またSRIFはTRHに対する反応を抑制するとされており、これが正常TSH細胞の分泌のみならず、GH+TSH産生腺腫のTSH分泌をも抑制すると考えられた。 2.Fl-TRHと培養GH腺腫細胞との結合について:今年度単層組織培養が可能であったTRH反応性GH産生腺腫は1例のみであった。臨床的には血清GH39ng/mlでTRHに対し3.6倍の上昇を示した。しかしin vitroではunlabeled TRH 10uM投与で5分後に1.7倍まで上昇しその後速やかに低下した。pGlu-His-ProNH【(CH-2)-6】【NH_2】1mgとfluorescein isothioeyanate5mgをNaH【CO_3】/【Na_2】【CO_3】buffer中で結合させてFl-TRHを作製、この培養液中に10uM投与したが、細胞への結合は不良であった。FluoresceinとAnalogueとの結合率の問題か細胞のreceptorの問題かは未検討で、今後検討を進めるつもりである。
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