研究概要 |
本研究の成果については、以下のような項目の順に報告する。この研究は書籍5冊,19編の論文,49の学会発表をもってなされた。 1脳腫瘍患者のT細胞サブセットとNK細胞,NK活性の動態脳腫瘍患者の臨床例について、術前,術後におけるT細胞サブセットとNK細胞をモノクロナール抗体を用いて、フローサイトメトリーにより測定し、これらが脳腫瘍患者の免疫能をみる上で新しい指標になることが判明した。更にNK活性についても重要な指標となっていることも解った。 2フローサイトメトリーを用いた基礎的実験(螢光色素とsorting)螢光色素における基礎的実験で、FITC標識モノクロナール抗体の染色性について、Fluorescein diacetateを用いたviabilityの測定法の開発、Hoecnst3342による生体染色法等種々の螢光色素の至適条件を明らかにした。更に無菌的分取を施行するにあたり、機械のgatingとsortingも検索した 3抗癌剤、インターフェロンによる抗腫瘍効果の判定in vitroでのフローサイトメトリーによる抗種瘍効果判定のための方法を開発し、手術材料より種々の抗癌剤の感受性検査する方法を開発した。又インターフェロンについても、FITC標識することによる判定も行った 4NK細胞の照菌的分取と抗腫瘍効果モノクロナール抗体を(Leu7,leu11a)利用し、NK細胞を無菌的に分取する方法を開発、確立することができた。更にこの分取したNK細胞を用いて、株化細胞や脳腫瘍の手術材料からの培養細胞に対して、in vitro systemで殺細胞効果のあることが証明された 5NK細胞とIL-2混合による抗腫瘍効果株化細胞では、両者混合による抗腫瘍効果が得られ、現在患者にも応用中である。
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