研究課題/領域番号 |
60570704
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
|
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
大井 淑雄 自治医大, 医学部, 教授 (50048972)
|
研究分担者 |
須賀 哲夫 自治医科大学, 医学部整形外科学, 講師
波木 卓夫 自治医科大学, 医学部整形外科学, 助手
増渕 正昭 自治医科大学, 医学部整形外科学, 講師
MASUBUCHI MASAAKI ASSISTANT PROFESSOR IN THE DEPARTMENT OF ORTHOPAEDIC SURGERY JICHI MEDICAL SCHOO
NAMIKI TAKUO CLINICLA RESEARCHER IN THE DEPARTMENT OF ORTHOPAEDIC SURGERY JICHI MEDICAL SCHOO
|
研究期間 (年度) |
1985 – 1987
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 脊髄鏡 / 間歇性跛行 / 腰部脊柱管狭窄症 |
研究概要 |
1)腰部脊柱管狭窄症患者30例を対象として、間歇性跛行出現時の馬尾神経微細血行動態および周囲環境を脊髄鏡を用いて動的観察を行った。 2)動的観察にはビデオモニタリングシステムを応用し、記録分析を行った。 3)腰部脊柱管狭窄症における問歇性跛行の発現機序には、硬膜外腔圧の関与が示唆されているが、脊髄鏡により馬尾神経伴走血管の径が間歇性跛行の出現時期に一致して拡張することが観察された。 4)同時に脊髄鏡挿入時、間歇性跛行の発現している時期に外套管のみを留置し内套管を抜去することにより外界と交通させたところ被験者の下肢の疼痛が軽減した。このことは間歇性跛行の発現に硬膜外腔圧が関与していることを強く示唆する所見であると考えている。 5)以上の結果(馬尾神経伴走血管の微細血行動態の変化)は、対照群として施行された間歇性跛行のない腰痛患者30例では認められなかった。 6)椎弓切除手術を代表とする除圧手術の施行された症例において、術前・術後に脊髄鏡による検索を行ったところ、症状の改善を得た症例では馬尾神経伴走血管の変化は軽度であり、硬膜外腔圧の関与を強くうかがわせる所見であった。
|