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神経・筋伝達における麻酔薬の作用機構

研究課題

研究課題/領域番号 60570714
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 麻酔学
研究機関東北大学

研究代表者

橋本 保彦  東北大, 医学部, 助教授 (00004648)

研究分担者 加藤 正人  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (50169520)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード興奮-収縮連関 / 前シナプス / 後シナプス / 麻酔薬 / 筋弛緩薬 / 連続刺激 / Ca拮抗薬
研究概要

麻酔薬、麻酔補助薬が骨格筋の興奮-収縮連関にいかに関与するかを、神経・筋接合部の前シナプス、後シナプスに分けて検討を行った。後シナプスの定量法としては動物実験ではクロラロース麻酔下のウナギ(犬)の神経・筋標本を用い、圧トランスヂューサーにて筋の単収縮の張力を測定した。前シナプスの指標としてはBowmanら(1984)による2Hz連続4回刺激に対するfade現象をとった。この方法は臨床的にも深指屈筋-正中神経にも応用してデーターを得た。動物実験ではdibutyryl CyclicAMPがd-ツボクラリンの作用に拮抗する成積が得られたが、これは前シナプスからのアセチルコリンの遊離の増大によるものと思われた。またCa拮抗薬であるジルチアゼムは非脱分極性筋弛緩薬の効果を増強させたが、これは後シナプスまたは筋自身に対する抑制作用によるものと考えられた。臨床側については、吸入麻酔薬、静脈内麻酔薬について検討を行った結果、前シナプス抑制と考えられる連続刺激に対してはエーテル>メトキシフルレン>ハロセンの順で抑制が強かった。静脈内麻酔薬は単収縮、連続刺激ともほととんど影響を与えなかった。非脱分極性筋弛緩薬の前シナプスに対する作用の強さの順としては、アルクロニウム>d-ツボクラリン>ベクロニウム≒パンクロニウムの順であった。パンクロニウムとベクロニウムとで高度ブロックと中等度ブロックとを比較すると、中等度ブロックでfade現象が強く、したがって非脱分極性筋弛緩薬によるブロックが徐々に起こる時には、前シナプスのブロックがより前面に出ることが示唆された。また、非脱分極性筋弛緩薬では前シナプスのブロックは後シナプスに対するよりも結合速度が遅いものと思われた。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 橋本保彦: 麻酔. 34. 1316-1320 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 橋本保彦: 麻酔. 35. 1689-1693 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 橋本保彦: 麻酔.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hashimoto, Yasuhiko: "Antagonistic Effect of Dibutyryl Cyclic AMP on the Action of d-Tubocurarine" Jap J Anesthesiology. 34. 1316-1320 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hashimoto, Yasuhiko: "Diltiazem Potentiation of Neuromuscular Blockade Produced by Pancuronium or Succinylcholine" Jap J Anesthesiology. 35. 1689-1693 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hashimoto, Yasuhiko: "Prejunctional Effects of Non-deporalizing Muscle Relaxants During Repetitive Stimulation in Man" Jap J Anesthesiology.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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