研究課題/領域番号 |
60570723
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔学
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
須加原 一博 熊本大, 医学部, 講師 (20171126)
|
研究分担者 |
馬場 知子 熊本大学, 医学部, 助手 (60181038)
牛島 一男 熊本大学, 医学部, 助手 (60136752)
津野 恭司 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (40163860)
BABA Tomoko Kumamoto University Medical School
|
研究期間 (年度) |
1985 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 肺胞【II】型上皮細胞 / 肺表面活性物質 / 呼吸不全 / 修復過程 / 増殖因子 / 人体材料 |
研究概要 |
1.肺胞【II】型上皮細胞の分離培養とその形態;ラット肺よりエラスターゼと濃度勾配遠心法により肺胞【II】型上皮細胞を分離した。ラット当り20〜30×【10^6】の細胞が得られ、タンニン酸固定による層状封入体染色でそのpurityを求めると85〜95%であった。電顕的にも層状封入体や細胞小器官構造もよく保たれていた。Avidin-biotin染色でcytoskeleton構造をみるとkeratinやactinなどのintermediate filamentを有しこれらの形態がmatrix(特にfibronectin)により変化することが示唆された。 2.肺胞【II】型上皮細胞の機能;細胞が、confluent後dome形成がみられた。細胞をフィルター上に培養し2週間後にUssing chamberにセットし電気生理学的パラメーターを測定すると、電位差(PD)-1.0mV,抵抗(R)200Ω・【cm^2】,SCC1.8μA・【cm^(-2)】であった。fibronectinでcoatingしたフィルターに培養するとRが300Ω・【cm^2】位に増加し細胞間の結合が強くなり、このことは前記1と合わせ、肺組織の構築特に修復過程でfibonectinが重要な役割を演じている可能性がある。 3.肺表面活性物質の産生分泌;肺表面活性物質の分泌に対するβ-stimulantおよびCaイオンの影響を薄層および高速液体クロマトグラフィを用いて調べているが、Caイオンdependentであることが示唆されている。現在、calmodulinの変化もみている。 4.呼吸不全動物の作製:高濃度酸素投与ラット肺に肺胞【II】型上皮細胞の増殖はみられるが一定にさせるのは難かしい。肺胞洗浄液の細胞増殖作用も一定せず。 5.ヒト肺胞【II】型上皮細胞の分離培養;肺葉切除者の肺切片から分離を試み細胞のpurityを上げるべく改良中である。FF886.In vivo培養;分離細胞はreceptor喪失しやすいと思われるので、chamberを用いラットの皮下や腹腔内での培養を試みている。in vitroとは違った結果を得ると期待される。 7.気道粘膜上皮細胞の機能;肺胞上皮と機能の類似がみられる。
|