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全身麻酔中における換気・血流比(Vーニ/Q)分布変動に及ぼす因子の解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60570729
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 麻酔学
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

上野 脩  和歌山県医大, 医学部, 講師 (10073800)

研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
300千円 (直接経費: 300千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワード換気・血流比分布 / 肺内シャント率 / 肺ガス交換 / 上腹部手術 / 低酸素血症
研究概要

吸入全身麻酔症例におけるPa【o_2】の推移を上腹部手術症例10例を対象として観察した。その際同時に肺における換気・血流比(【V_A】/Q)分布もどのような推移を示すかについても6種不活性ガス排泄法を用いて観察した。これらの測定は麻酔導入後1.5時間毎に行った。
その結果上復部手術中においては、Pa【o_2】は漸時上昇傾向を示し、【V_A】/Q分布においてはシャント率の減少、low【V_A】/Qの減少傾向をともなった。
この原因としては、1.心拍出量が手術の経過とともに減少傾向を示し、その結果肺血流量が主として、low【V_A】/Q部分から減少し、その結果Pa【o_2】が上昇したこと、2.麻酔導入に使用したサイオペンタールが副交感神経を刺激し、またサイオペンタールやサクシニルコリンがヒスタミンを遊離し、気管枝収縮を起し、シャントならびにlow【V_A】/Qを形成し、この作用が時間とともに減弱しPa【o_2】が上昇したこと、3.上腹部手術における初期の操作が胸部あるいは横隔膜を圧迫し、FRCを低下させシャント、low【V_A】/Qを形成するが、手術の後半においてはかかる圧迫が解除されたためシャント、low【V_A】/Qが減少し、したがってPa【o_2】が上昇したことなどが考えられた。今後これら各々の原因がどの程度Pa【o_2】の上昇に関与するかにつき研究を続ける予定である。
なお交付された補助金は6種不活性ガスのガス代,ガスクロ運転のためのガス代(純窒素,水素,純空気)、ガスクロ電極の洗滌代に充てられた。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 上野脩: 麻酔. 36. 46-52 (1982)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 上野脩: 臨床麻酔.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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