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ライフサイクルからみたメニエール病の診療計画

研究課題

研究課題/領域番号 60570808
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

渡辺 いさむ  医科歯科大, 医学部, 教授 (80039479)

研究分担者 石田 博義  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (30168231)
大久保 仁  東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (30014111)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードメニエール病 / 診療計画 / ライフサイクル / めまい / 聴覚障害
研究概要

メニエール病はめまい発作を反復し、変動する耳鳴・難聴を伴う内耳疾患の代表的疾患で、その成因は未だに不明であるが、いったん発症すると、多くの症例は長年月にわたって症状が出没し、あるいは進行し、その間にライフサイクルのいろいろな段階に遭遇する。同じ症例でも年齢の増加と共にその臨床像や全身的背景に変化をみとめることがしばしばある。そのようなときにライフサイクルに応じた診療計画を立てる必要があり、その立案の資料をまずそろえなければならない。前年度に引きつづいて今年度も長期観察例の集収,年齢層別,発症からの経過別の臨床所見の特徴の調査などが行なわれ、以下の各項に述べる成果がえられた。
1.小児期のメニエール病は稀であるが、過去10年間の初訂症例の中から見出された3例について、さらに引き続いて臨床的調査を行なった。その結果これらの例ではいずれもめまい発作の持続は2〜3分と短かく、耳症状の変動も明らかでなく、メニエール病確実例とはみられないものであり、めまい発作は、各種保存治療によって比較的容易に消失した。
2.青年期・壮年期において10年以上のライフサイクル期間にわたって経過を観察することのできた症例は30例を集収することができたが、これらにおいても、めまい発作は手術を含む各種の治療によって日常生活にほとんど不自由の無い程度にコントロールされていたが、聴力低下の進行の防止は非常に困難であることが次第に明らかとなってきた。とくに両側に聴力障害の生じた症例については、根気よく各種の保存治療を続ける必要があることが反復聴力検査の結果からみとめられた。
3.高齢者(70歳以上)のメニエール病は次第に増加しつつあり、前年度に引き続いて、さらにその臨床的特徴を調査し、動脈硬化症・糖尿病・白内障などの合併症の多いことが注目された。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 渡辺いさむ: 臨床と研究. 63. 3886-3889 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 渡辺いさむ: 臨床と研究. 63. 1411-1415 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 新関泰夫,渡辺いさむ,大久保仁,石田博義,山本修三,水越鉄理,渡辺行雄: 耳鼻咽喉科臨床. 78(補8). 104-115 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Okubo J;Watanabe I;Ishida H;Kotaka S,Eds,Bles W;Brandt RH.: "Posture and Gait in Meniere's Disease in Disorders of Posture and Gait" Elsevier Science Pub., 392 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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