研究課題/領域番号 |
60570854
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
武田 泰典 岩手医大, 歯学部, 講師 (60137536)
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研究分担者 |
福田 容子 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (70165372)
藤村 朗 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (80173459)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1985年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 唾液腺総排泄管 / 耳下腺管 / 唾液排泄機構 / 唾液腺導管 / 唾石 / 唾液腺症 / リンパ球 / オンコサイト症 / Hemochromatosis / Xerostomia / Assessory parotid gland / Calcification |
研究概要 |
1)ヒト耳下腺管の組織構築について:解剖実習屍体から摘出したヒト耳下腺管(ステンセン管)を用い、その組織構築を検索した。その結果、耳下腺管の組織構築は運動能を有する尿管等に酷似しており、唾液腺総排泄管には自律的ならびに受動的運動能があり、唾液排泄の調整を行なっているものと推察された。また、一部の耳下腺管周囲にはリンパ装置が存在しており、これは上行性感染に対して何等かの防御作用を担っているものと考えられた。 2)カニクイザル耳下腺管の組織構築について:カニクイザルの耳下腺管を組織学的ならびに超微構造的に検索した。その結果、カニクイザル耳下腺管の組織構築は基本的にはヒトのものと同様であった。また、上皮には多くの粘液細胞が混在しており、このことは唾液腺総排泄管が単なる唾液の輸送路としてではなく、原唾液に諸蛋白成分を添加して最終唾液の生成に大きな役割を演じていることを示唆する所見と考えられた。 以上に加え、3〜11に示した解剖学的ならびに病理学的研究を行なった。 3)ヒト耳下腺導管中のcrystalloidの唾石原性について 4)実験的唾液腺症について 5)正常ヒト小唾液腺におけるリンパ球滲潤について 6)ラット顎下腺における上皮内リンパ球について 7)ヒト耳下腺におけるびまん性オンコサイト症について 8)ヘモクロマトーシスにおける口腔乾燥症状について 9)ヒト副耳下腺の組織学的検索について 10)ヒト顎下腺の導管系にみられる石灰化物について 11)ヒト耳下腺腺体外リンパ節における唾液腺上皮の出現状況について
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