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口腔レンサ球菌が産生するムタナーゼの遺伝子クローニング

研究課題

研究課題/領域番号 60570859
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関日本大学

研究代表者

福島 和雄  日大, 歯学部, 助教授 (20009327)

研究分担者 安孫子 宜光  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (70050086)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード遺伝子クローニング / 歯垢 / ムタナーゼ / デキストラナーゼ / 口腔レンサ球菌
研究概要

う蝕の主要原因菌S.mutansは、ショ糖から粘着性の非水溶性グルカン(ムタン)を産生し、う蝕原性歯垢の形成を促す。この多糖をグルカナーゼにより酵素的に分解して歯垢形成を抑制し、う蝕や歯周病を予防しようとする多くの試みがなされ、その有効性が実証されている。本研究は、これらグルカナーゼの大量調製と口腔内での活性発現を意図し、ヒト口腔から分離したグルカナーゼ産生菌のムタナーゼ遺伝子およびデキストラナーゼ遺伝子を、λファージに遺伝子組換えすることを試み、以下のような結果を得た。
1.S.mutansB13-N株の純化GTase標品を用いてムタンを酵素的に合成し、さらにそれをKI【O_4】酸化してα-1,3グルカンを大量調製した。
2.ヒト口腔液より、ムタン含有BHI平板上に透明帯を形成するムタナーゼ産生菌1株(MU株と呼称)を分離した。本菌は、S.mitiorと同定され、デキストラナーゼ産生能をも有していた。
3.MU株が産生するムタナーゼおよびデキストラナーゼを部分精製し、それらの家兎抗血清を調整した。
4.MU株菌体をムタノリシンで溶菌し、20Kb以上の高分子染色体DNAを調製した。そのsau3AI部分切断物とλL47.1DNAのBamHI完全切断物を結合後、in vitro パッケージング法によりクローンバンクを作成した。
5.両抗血清混液を用いるイムノブロッティング法でスクリーニングを行い、パーオキシダーゼ活性染色される7種のファージクローンを得た。
6.それらをE.coliに感染させて作成したファージライゼートのいずれにも、ムタナーゼ活性およびデキストラナーゼ活性は検出されなかった。現在、抗デキストラナーゼ血清と特に強く反応するファージクローンについて、その遺伝子産物の解析を進めている。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Fukushima;I.Kantake;K.Ochiai;T.Ikeda: Inst.Assoc.Dent.Res.Presentation 1986/6/27(J.Dent.Res.). 65. 736 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K. Fukushima, I. Kantake, K. Ochiai and T. Ikeda: "Roles of three glucosyltransferases on cariogenic plaque formation by Streptococcus mutans" Int. Assoc. Dent. Res. ( J. Dent. Res. ). 65. p736 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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