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レクチンを利用したプラーク形成に関与する口腔細菌のリセプターの検索

研究課題

研究課題/領域番号 60570889
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関国立予防衛生研究所

研究代表者

赤田 弘正  予研, その他, 研究員 (40072920)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードレクチン / プラーク形成 / 口腔細菌 / リセプター
研究概要

前年度、凝集活性を検索したレクチンの中で、多くの口腔細菌に活性を示したコンカナバリンA(ConA)を用いて菌体との相互作用を定量的に検討した。ConAはRI標識した[acetyl-【^3H】]ConAを用い、菌株はConAによって凝集したS.sanguis ST3,A.viscosusT14Vと対照して凝集しないS.mutansFA1を選んだ。[結果]1.両菌株とも結合量は低温(4℃)の方が少く、反応時間60分でプラトーに達した。2.作用させるConAの濃度を高くすると、菌体への結合量は増加した。しかし、FA1株はほとんど増加しなかった。3.培地の影響:S.mutansの血清型a〜gの各株とST3株をBHI培地およびTodd Hewitt培地で培養して、ConAの結合量を比較した。B13(d)以外の7株はいずれもTHB培養の菌が多量のConAを結合した。これはTHBが天然に微量のスクロースを混在するとされており、生成したグルカン量の差が影響しているものと考えられる。4.菌体表層のリセプターの性状を知るため、菌体を種々の方法で処理し、凝集能の変化を調べた。ST3はデキストラナーゼおよび非イオン性界面活性剤の処理により凝集能を失った。これから菌体表層の糖質あるいは膜に関連した物質の関与が考えられる。T14Vは、この他にトリプシンや熱処理によっても失活したことから、タンパク質の介在も推定される。5.菌体と結合したConAはいかなる糖質によって溶離するかを調べたところ、グルコース,マンノースに加えてフルクトース,N-アセチルグルコサミンによっても高い割合で脱離した。以上の結果から、ConAの作用するリセプターに限定して考えても、S.sanguisとA.viscosusという菌種の相違によって、同様の凝集を示す菌でありながら全く異ったリセプターを有しており、菌の付着さらにプラーク形成の問題の複雑さ、多様性が明らかとなった。今後、菌体の側とレクチンの特異性の両面からさらに詳細な検討が必要であると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] daHiromasa Akada;Hideharu Asakawa;Kyoichi Kitamura;Nobuo Okahashi;Toshihiko Koga;Shigeyuki Hama: Journal of Medical Microbiology. 23. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiromasa Akada, Hideharu Asakawa, Kyoichi Kitamura, Nobuo Okahashi, Toshihiko Koga and Shigeyuki Hamada: "Serological relations between serotype <III> Streptococcus sanguis and Lancefield group H streptococci." Journal of Medical Microbiology. 23. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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