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モノクローナル抗体による頭頚部癌患者のリンパ系細胞亜群解析

研究課題

研究課題/領域番号 60570935
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科・放射線系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

菅田 辰海 (1986)  広島大, 歯学部, 助手 (90127663)

諸山 隆正 (1985)  広島大学, 歯学部, 助手

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードリンパ球サブセット / 口腔癌 / モノクローナル抗体 / 末梢Tリンパ球 / 免疫組織化学的分析
研究概要

頭頸部癌患者の免疫能判定の一環として、リンパ系細胞表面抗原に対するモノクローナル抗体(OKシリーズ、及びLeuシリーズモノクローナル抗体)を用いて口腔癌患者の末梢血及び癌組織内リンパ系細胞亜群の解析を行った。全身免疫能は末梢血リンパ球を調べた。84名の口腔癌患者中、経過良好群(経過良好1年以内,1-3年,3-5年,5年以上)ではOKT4(ヘルパー/インデューサーT細胞)が減少した。反対に、経過良好1年以内,3-5年,5年以上の各群においてOKT8(サプレッサー/サイトトキシックT細胞)は増加し、その比OKT4/OKT8は低下した。一方未治療群,再発群では、OKT4もOKT8も正常者群値の範囲内であった。このことは癌に対する集学的療法、特に放射線療法、化学療法がT細胞に影響を及ぼしたことを示唆していると思われる。OKT4/OKT8比は全身免疫能を反映しているものとしてしばしば用いられ、又予後良好例は正常免疫能を回復すると言われているが本結果はOKT4/OKT8比の臨床応用-全身免疫能の判定(指標)-に検索の余地を残した。一方局所免疫能は癌組織浸潤リンパ球を調べた。18例の口腔癌生検凍結標本中、15例はLeu-1(汎T細胞)がHLA-DR(B細胞)より多く存在した。この15症例中、Leu-2a(サプレッサー/サイトトキシックT細胞)がLeu3a+b(ペルパー/インデューサーT細胞)より多く存在したのは2例、Leu3a+bが多く存在したのは8例、他の5例はLeu2aとLeu3a+bがほぼ等しく存在していた。又、Leu3a+bが多い症例では、ステージ【III】,【IV】の進行癌が多く見られた。このことは、Leu2aは局所において、癌細胞殺細胞効果をもたらすという可能性を示唆している。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 明見能成: 日本口腔外科学会雑誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yoshinari Myoken: "Immunohistological analysis of lymphocyte subsets infiltrating in human oral cancer" Jpn.j.oral.maxillofac. surg.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takamasa Moroyama: "Reduced OKT4/OKT8 ratio in tumor free oral cancer patients."

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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