研究課題/領域番号 |
60570947
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科・放射線系歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
谷津 三雄 日大, 歯学部, 教授 (80050003)
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研究分担者 |
吉田 直人 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (50174941)
吉村 宅弘 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (90158501)
江川 裕之 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (40151964)
渋谷 鉱 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (70130523)
米長 悦也 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (30130636)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | サーモグラフィ / 精神鎮静法 / 東洋医学 / 経絡現象 / 歯学史 |
研究概要 |
目でみる診察-顎、口腔、麻酔科領域における客観的評価の新しい試みとしてサーモグラフィを応用した。 1.基礎実験として顔面皮膚温の測定を行った結果、比較的他の部位より高温であり、RANGE3℃以内での測定で明暗の変化が出現しやすいことがわかった。顔面部における高温と低温部位に一定の傾向は認めなかった。 2.ベンゾニアゼピン系薬剤を投与し下腿下部のサーモグラフィ像を観察した結果、温度上昇時期と臨床的薬効時間、鎮静度とほぼ一致が認められた。このことよりサーモグラフィの観察は精神鎮静法の一指標となりえる。 3.末梢循環改善作用を有する副腎皮質ホルモンの投与により下腿下部の皮膚温の観察を行った結果、ハイドロコーチゾンとデキサメタゾンに対してメチルプレドニゾロンの作用が速効性を有している可能性があることを示唆する結果が得られた。 4.東洋医学の経絡現象の一端を解明すべく、レーザー鍼と高麗手指鍼の処置を行ないサーモグラムを観察した結果、一側の「合谷 への刺鍼は反対側の皮膚温の上昇を認め、手指部の気穴の刺鍼は腹部に治療効果を及ぼすことが観察された。 5.外科的矯正術を行った下顎前突症患者の術前、術後の顔面皮膚温を観察した結果、温度差や左右差は麻痺の範囲やしびれの範囲とほぼ一致したことから温度差分布より客観的判定になりうると考えられた。 6.歯学史への応用の一端として、お歯黒つぼに冷却負荷を加えて表面温を測定した結果、マルチ等温表示とステップ表示より得られたHeat mapを対照として観察すると材質の不均等性が明瞭に出現したことより医学史資料の鑑定にも使用できるものと考えられた。
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