研究課題/領域番号 |
60570965
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児・社会系歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
守屋 芳子 日大, 歯学部, 助教授 (40050017)
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研究分担者 |
義澤 裕二 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (80166933)
清水 典佳 日本大学, 松戸歯学部, 専任講師 (40154299)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1985年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 補体C6 / プロスタグランジン【E_1】 / カルシウム遊離 |
研究概要 |
プロスタグランジン(PG)のE群が骨吸収をひきおこすことなどに関する報告は多い。歯科矯正学の分野においても、PG【E_2】の局所投与による人為的歯牙移動の迅速化や、矯正力を加えた歯の歯周組織中のC-AMPの増加、並びに、補体C6による骨吸収の増大などの報告がある。 本研究は【^(45)Ca】でラベルしたラット胎仔の頭頂骨を用いた組織培養実験において、PGE、およびヒトC6のCa遊離に及ぼす影響について検索し、次の成績を得た。 1.PGE、を骨培養系に添加した場合、【10^(-8)】〜【10^(-6)】Mで濃度に依存した【^(45)Ca】の遊離が増加した。 2.正常なヒト血清の添加では、【^(45)Ca】遊離は増加するが、非動化したヒト血清の添加では【^(45)Ca】の遊離はほとんど示されなかった。 3.ヒトC6を骨培養系に添加したところ、1.0μg〜5.0μg/mlの濃度で、濃度に依存して【^(45)Ca】の遊離が増加した。 4.低濃度のPGE、(【10^(-9)】M)およびC6(2.5μg/ml)単独添加では【^(45)Ca】の遊離は少量で、添加後3〜4日経過後に発現した。 5.4項と同濃度のPG【E_1】およびC6を同時に添加した場合、添加後1日目で【^(45)Ca】遊離が顕著に増大した。 以上の結果から、PG【E_1】およびヒトC6はinvitroで骨からCaを遊離を促進し、両者併用により著しい相乗効果をもたらすことが確認された。 なお、invivoにおけるC6投与の組織学的変化は、あまり顕著には認められなかった。
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