研究課題/領域番号 |
60570975
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小笠原 国郎 東北大, 薬学部, 助教授 (60004602)
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研究分担者 |
高橋 道康 東北大学, 薬学部, 教務職員 (80089789)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 逆電子要請型ディールス・アルダー反応 / ヘテロ・ディールス・アルダー反応 / キラル合成 / エナンチオ選択的合成 / セコイリドイドモノテルペン / ヘテロヨヒンビンアルカロイド / 分子内ヘテロ・ディールス・アルダー反応 |
研究概要 |
逆電子要請型ヘテロ・ディールス・アルダー反応を分子内で行ないジアステレオ選択性の向上をはかる手法の開拓を検討した。L-酒石酸エチル(1)を基本キラル素子として用い、これよりE-およびZ-配置を持つキラルグリセルアルデヒド(2)および(3)を製し、メルドラム酸と縮合させると同時に逆電子要請型の分子内ヘテロ・ディールス・アルダー反応が起こり、高ジアステレオ選択的に前者からはシス-5/6環糸体(4)が、一方後者からはトランス-5/6環糸体(6)が高収率で得られることを見出した。このことは前駆体中の1個のキラリティーが環化によって形成される新らたな3中心に反映されると同時にジエノフィル配置によって形成される環糸の配置にもさせ得ることを意味する。両付加体は既知法と連結させることによってヘテロヨヒンビン型インドールアルカロイドのすべてのエピマーの形式合成を可能にする変換にも成功したが、さらにより効率的に得られるシス-5/6環化体(4)を共通基質として用いることにより抗ウイルス性を示すセコロガニン型モノテルペンである(一)-methyl elenolate(6)、さらにシスおよびトランス両環糸を持つヘテロヨヒンビン型インドールアルカロイド(一)-tetrahydroalstonine(7)および(一)-ajmalicine(8)の高ジアステレオ選択的な合成手法を確立することができた。
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