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腎炎惹起物質ネフリトジェノシドの構造解明と合成品による病態モデルの作製

研究課題

研究課題/領域番号 60571001
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

竹田 忠紘  名古屋市大, 薬学部, 助教授 (90106253)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード糖ペプチド / ネフリトジェノシド / 慢性腎炎 / 腎炎惹起 / グリコシルアミン / ペプチド
研究概要

柴田等はラット糸球体基底膜より糖ペプチドであるネフリトジェノシドを単離,精製し、このものが唯一回の注射により直接腎炎疾患をひきおこすことを見い出した。本研究はこの腎炎惹起物質の未だ判明していないペプチド部分を中心として構造を確定すると共に、種々のモデル化合物を合成することにより構造活性相関の検討を行うことを目的とした。ネフリトジェノシドを樹脂処理し、特異的にアミド結合を開裂させることにより得られたペプチドをApplied Biosystems model 470Aにて、アミノ酸シークエンスを明らかとした後、ネフリトジェノシドにカルボキシペプチターゼYを作用させ、sephadex G-100にてゲル瀘過を行い六画分を得、各々を酸水解後、アミノ酸分析,糖分析を行うことによりネフリトジェノシドは、グルコースよりなる三糖部分が2個のアミノ酸よりなるペプチドと直鎖型でN末端のアスパラギンを介してα-N-グリコシド結合したGlcα-(1→6)Glcβ-(1→6)-Glc-α-Asn-Pro-Leu-Phe-Gly-Ile-Ala-Gly-Glu-Asp-Gly-Pro-Thr-Gly-Pro-Ser-Gly-Ile-Val-Gly-Gln という構造であることを明らかにした。次いでネフリトジェノシド類似化合物の合成の一環として、三糖グリコシルアミン体にdipeptide,pentapeptide,hexapeptide,octapeptideを縮合させた糖ペプチドならびに牛血清アルブミン(BSA)を縮合させた半合成糖タンパクの合成を行った。我々はすでに三糖にアスパラギン,グルタミンを縮合させた糖ペプチドは腎炎惹起活性を有していることは明らかにしており、今後、ネフリトジェノシドの全合成を行うことを通し、これら合成品の腎炎惹起活性を検討することにより、活性基の最小単位を決定すると共に、糖部分の修飾等を行い、各種ペプチドの構造活性相関について検討を加えるなかで、拮抗物質を検索することにより、慢性腎炎治療の足掛かりを追求するつもりである。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] Tadahiro Takeda: Carbohydrate Research. 139. 133-140 (1985)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tadahiro Takeda: Basement Membranes. 419-420 (1985)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Seiichi Shibata: Basement Membrane. 25-37 (1985)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masahiko Sawaki: Chem.Pharm.Bull.33. 5134-5136 (1985)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tadahiro Takeda: Carbohydrate Research.

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tadahiro Takeda: "Synthesis of N-Glycopeptides and a Neoglycoprotein" Carbohydrate Research. 139. 133-140 (1985)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tadahiro Takeda: "Studies on the Structure of Nephritogenoside and the Synthesis of model compounds related to Nephritogenoside" Basement Membranes. 419-420 (1985)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Seiichi Shibata: "Characterization of Nephritogenoside, A Basement membrane glycopeptide with disease-inducing activity" Basement Membranes. 25-37 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masahiko Sawaki: "The Structure of Nephritogenoside" Chem. Pharm. Bull.33. 5134-5136 (1985)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tadahiro Takeda: "The Structure of Nephritogenoside <II> " Carbohydrate Research.

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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