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白血病細胞のペプチド性分化誘導因子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60571058
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関昭和大学

研究代表者

中谷 一泰  昭和大, 薬学部, 助教授 (40053855)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード白血病細胞 / 分化誘導因子 / ペプチド性因子 / ペプチド性分化誘導因子 / Peptide differentiation factor
研究概要

細胞が産生する分化誘導因子は細胞毒性が低い為と生体内でも有効なことが予想される為に、白血病の治療薬として検討されている薬物のひとつである。我々は、マウス骨髄性白血病細胞(M1細胞)から自然に分化した細胞が、低分子量の分化誘導物質を産生していることを発見した。このように細胞自身により産生される分化誘導因子としては、高分子量のタンパク質以外は報告されていない。低分子量の分化誘導因子は、高分子量のものに較べて抗原抗体反応に起因する障害を起こしにくいと考えられるので、この因子を精製し、その構造を明らかにし、白血病の治療薬としての検討を加えることは意義があると考えられる。本研究では、まず分化誘導因子の精製に使われている従来の方法でこの因子を部分精製し、この化合物の分子量が約1300であることを証明した。このような低分子量の分化誘導因子の精製法は知られていなかったので、この分化誘導因子の精製法を種々検討して確立した。すなわち、細胞の条件培地をSephadex G-15によるゲルろ過、陰イオン交換クロマトグラフィー、シリカゲルによる薄層クロマトグラフィー、ODS-120Tカラムによる高速液体クロマトグラフィー、TSK-3000SWカラムによるゲルろ過により均質なペプチドを精製した。このペプチドはアミノ酸12個よりなり、N末端はブロックされていた。精製したペプチドは、M1細胞をマクロファージ様細胞に分化誘導した。ヒトの白血病細胞HL-60に対して、このペプチドは5x【10^(-7)】g/mlの濃度で加えると、その増殖を著しく阻害した。さらに、マクロァージの癌化したp388D1細胞をリポポリサッカライドにより活性化したときに、ペプチド性因子が産生されていないかを調べた結果、タンパク性の分化誘導因子は大量に産生されていたが、ペプチド性のものは微量な為に現在のところ精製に成功していない。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 中谷一泰: Biochemistry International. 10. 619-626 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazuyasu Nakaya, Noriko Kumakawa and Yasuharu Nakamura: "Partial purification and initial characterization of a novel differentiation factor for mouse myeloid leukemia cells" Biochemistry International. 10. 619-626 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazuyasu Nakaya, NorikoKumakawa, Hironobu Iinuma and Yasuharu Nakamura: "Purification of a low molecular weight factor which indues differentiation and inhibits growth in myeloid leukemia cells."

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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