研究課題/領域番号 |
60571079
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医学一般
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研究機関 | 国立予防衛生研究所 |
研究代表者 |
坂田 宏子 予研, その他, 研究員 (70175363)
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研究分担者 |
山田 章雄 国立予防衛生研究所, 麻疹ウイルス部, 研究員 (50150876)
鶴留 雅人 三重大学, 医学部, 助手 (50159042)
伊藤 康彦 三重大学, 医学部, 教授 (00022872)
杉浦 昭 国立予防衛生研究所, 麻疹ウイルス部, 部長 (80077172)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1985年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ムンプス / IgM抗体捕捉酵素免疫法 / 血清学的診断 |
研究概要 |
前年度に基本的に確立した術式を用いて、ムンプスELISA-IgG抗体の上昇によって確認したムンプス罹患者やムンプス性難聴と診断された患者の経時的血清、ムンプス中和抗体陰性者の血清中のムンプスIgM抗体を測定した。測定にあたっては、中和抗体陰性幼児血清45例から求めた境界値にほゞ等しい吸光度を示す血清を弱陽性標準血清として試験毎に加えた。その結果、以下の事が明らかになった。 1.ムンプスの病日とムンプスIgM抗体陽性率:1病日で6/9,2病日で8/9が抗体陽性であり、5病日以降は全例が陽性になった。 2.ムンプスIgM抗体の持続:発病後の日数が判明している血清70例について測定した結果、ムンプスIgM抗体はほゞ3ケ月までは陽性であった。1例のみ5ケ月まで持続していた。 以上の結果より、本法によりムンプスIgM抗体が検出されれば、ほゞ3ケ月以内にムンプスの感染があったとみなすことができ、ムンプス感染の有効な血清学的診断法といえる。たゞし発病後5日未満では、ムンプスIgM抗体が検出されない場合もあるので5病日以降に再度抗体測定を行うことが望ましい。
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