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コケイン症候群の遺伝子ワローニングと発現の細胞工学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60571081
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 人類遺伝学
研究機関大阪大学

研究代表者

田中 亀代次  阪大, 国立大学(その他), 助教授 (80144450)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードコケイン症候群 / DNA修復 / アフィディコリン / チミジン / DNAポリメラーゼα / リボヌクレオチドリダクターゼ
研究概要

コケイン症候群(CS)細胞は紫外線(UV)に高感受性を示し、DNA修復過程に何らかの異常をもつ。我々は、CS細胞がUV同様アフィディコリン(AC)やチミジン(dT)にも高感受性を示すことを見い出した。また、CS細胞よりUV抵抗性のリバータントを得たが、このリバータントはACやdTにも抵抗性を示し、CS細胞のACやdT高感受性がDNA修復異常に直接関連することが示唆された。ACはDNAポリメラーゼα(polα)の阻害剤であり、dNTP類似体としてリボヌクレオチドリダクターゼ(RNR)にも作用する。一方、UV照射後のDNA複製合成は一時的に低下するが、正常細胞ではのち回復するのに対し、CS細胞では回復しない。そこで、正常およびCS細胞におけるUV照射後のpolα,RNR活性およびdNTPプールを測定した。
polαはUV照射後抑制されたが、正常CS両細胞共にのち回復した。RNR活性はUV照射後正常細胞では一時上昇したのに対し、CS細胞では抑制され低値のままであった。dNTPプールはまだ検討中であるが一時低下しのち上昇したが、正常とCS細胞で著明な差はなかった。以上の結果からは、CS細胞ではRNRの異常、とくにそのM1サブユニットのアロステリックドメインの異常、dTTPがリプレッサーとして働くRNR遺伝子調節領域の異常が示唆されるが、その詳細は不明である。AC高感受性を利用して、正常ヒトゲノムDNAをトランスフェクションし、AC抵抗性CS細胞を得、そこから形質転換遺伝子(CS遺伝子)をクローニングする試みは、自然にAC抵抗性を示すCS細胞の頻度が高く、現在再検討中である。最近、マウスのRNRのcDNAsを入手したので、これをCS細胞にトランスファーし、AC、dTやUVに対する感受性が正常化するか否かを調べ、RNRのゲノム異常をサザンブロットで、RNRのUV照射後の転写も正常とCS細胞で比較する予定である。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田中亀代次,荻田善三郎,岡田善雄: Somatic Cell and Molecular Genetics.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kiyoji Tanaka, Zenzaburo Ogita and Yoshio Okada: "Abnormal responses to aphidicolin and thymidine in Cockayne syndrome cells" Somatic Cell and Molecular Genetics.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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