研究課題/領域番号 |
60580007
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
プラズマ理工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
早川 正士 名大, 空電研究所, 助教授 (80023688)
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研究分担者 |
島倉 信 千葉大学, 工学部電気科, 講師 (00009721)
岡田 敏美 名古屋大学, 空電研究所, 助手 (90008566)
田中 義人 名古屋大学, 空電研究所, 助教授 (30023675)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 電離層プラズマ / VLF送信局電波 / 非線形波動・波動相互作用 / バイスペクトル解析 |
研究概要 |
仏国アーカッド衛星(高度〜2000Km)によるVLF広帯域(≦16KHz)電波観測信号のテレメトリ受信を菅平にて行い、多くのデータを得た。データの主ななものとしては、(1)プラズマ圏ELFヒス,(2)ホイスラの如き従来から知られている電波現象の他に、多数ではないが、かなりの軌道にて、新しい電波現象が発見された。即ち、ソ連ハバロフスク近くの高出力(500KwaHs)VLF送信局電波に伴うもので、(1)送信周波数が拡がる Doppler broadening現象及び(2)送信周波数の上,下にサイドバンドを持つものの二種類が観測された。(1)は米国研究者により数年前に発見されたもので、電離層での電波の散乱による準静電ホイスラ波によるドップラ偏位である。然るに、(2)は全く新しい現象で、観測されたすべてのデータを詳しく調べた結果、次の事実が明らかになった。サイドバンドと送信周波数との差が衛星場所でのプロトンジャイロ周波数であり、サイドバンド構造はバイスペクトル解析により、強振巾のVLF送信局電波と局所に存在するイオン波(例えば静電イオンサイクロトロン波)との非線形波動・波動相互作用(三波過程)により発生している事が検証された。このような非線形波動・波動相互作用を実験的に明らかにしたのは本研究がはじめてで、多くの注目を集めよう。更に、この様な現象が観測される必要条件として、電離層がかなり荒れている事もわかった。
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