研究課題/領域番号 |
60580033
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
佐々木 建昭 理研, その他, 研究員 (80087436)
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研究分担者 |
増永 良文 図書館情報大学, 図書館情報学部, 助教授 (70006261)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1985年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 数学公式 / データベース / 公式の自動運用 / 数式処理 / 数式の簡単化 |
研究概要 |
本研究によって、数学公式データベースの構成法と性能はほぼ明らかになったと考えている。特に、以下の点で研究が遂行され成果が得られた。1.公式に対する簡単で非常に効果的なインデックシング法を発見し、2.あたかも手で検索するように簡潔で使い良いユーザー用検索文を定め、3.効率的な検索方式をインプリメントして多数の公式でテストし、4.複雑な形式の公式も受理しうるような数式処理用パーザを開発し、5.汎用数式簡単化のためのパターンマッチャをGALシステムに組み込み、6.数学公式データベースの構成法と性能をほぼ明らかにした。 特に検索方式は、数学公式をその中に含まれる関数名の組だけでなく、公式のパターンと性質を用いて検索する方式で、人間が公式集を手で検索する方法に非常によく似た形式でデータベース検索を行うものである。 しかしながら、人名や公式名、名野名などの名前による検索、データベース化のための公式集中の公式の再整理、データベースと数式処理システムとの結合、等の仕事は終了せず、現在鋭意続行中である。 なお、数学公式データベースは単独では大した意味を持ちえず、数式処理システムと結合し不定積分や微分方程式、数式の自動簡単化などに応用して初めて大きな意味をもってくる。その意味で、本研究の成果をもとにごく近い将来、数学公式データベースの応用が数式処理の重要なテーマとして取り上げられることになると考えられる。
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