研究課題/領域番号 |
60580194
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然地理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
福田 正巳 (1986) 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (70002160)
福田 正己 北海道大学, 低温科学研究所, 講師
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
1986年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1985年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 永久凍土 / ツンドラ構造土 / 永久凍土下限 / 凍土の熱伝導率 / ソイルウェッジポリゴン / 活動層 / 森林限界 / 山岳永久凍土 |
研究概要 |
1.大雪山永久凍土の分布と形成環境:2ケ年にわたる現地観測によって、大雪山の永久凍土の水平・垂直分布が明らかになった。分布する地域は、忠別岳から白雲岳・北海岳・小泉岳に拡がる平坦な山頂部である。平均の高度は2000〜2100mであり、森林限界(1500〜1700m)よりもかなり高位にある。水平分布は約3×2kmであり、主として大雪山の北部にかたよっている。垂直分布では、忠別岳近くで1800mともっとも低く、北海岳と白雪岳火口原が2200mともっとも高い。年平均気温は-3.8゜Cであり、これはアラスカ中央部フェアバンクスとほぼひとしい。永久凍土の分類では、不連続的分布で山岳永久凍土にあたっている。 2.永久凍土の深さと活動層:2ケ年にわたる北海平における地中温度分布によると、永久凍土の下限は550cmであることが明らかになった。また凍土が凍結と融解を繰り返す深さ(活動層)は、120cmであることも確認された。こうした凍土の厚さは、冬季に凍土内に発生する急な温度勾配で、凍土に割れ目が発生した。これは、連続的永久凍土地域で形成されるツンドラ構造土とほぼ同じものであり、ソイルウェッジポリゴンとされている。活動層の厚さが120cmにも及ぶことから、凍結-融解による土中の礫の移動が活発に生じて、結果として大規模な構造土を形成させている。これも永久凍土の分布と深くかかわる現象である。 3.永久凍土の地球物理的性質について:現地でサンプリングした試料を用いて、凍土の熱伝導率、一軸圧縮強度、せん断強度を測定した。これらの物理量により、凍土の割れ目発生の条件を計算し、実測と一致することを確認した、また、地表面での熱収支モデルによる、永久凍土内の温度変化を計算した。これも実測とよい一致がみられた。このプログラムを一般化し、南極地域との比較を行なった。
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