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地形学的手法による日本海東縁新生プレート境界説の検証

研究課題

研究課題/領域番号 60580198
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 自然地理学
研究機関東京大学

研究代表者

池田 安隆  東大, 理学部, 助手 (70134442)

研究分担者 米倉 伸之  東京大学, 理学部地理学教室, 助教授 (30011563)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード変動地形 / 活断層 / ネットスリップ / 日本海東縁プレート境界 / 中部日本
研究概要

小林(1983)と中村(1983)は、第四紀の初期に北アメリカ・プレートとユーラシア・プレートの境界が中部北海道から日本海東縁へとジャンプしたという仮説を発表した。この仮説を定量的に検証するために、この新生プレート境界の陸上延長と考えられる中部日本において、活断層のネットスリップ(総変位)速度を求めた。その結果、この地域の代表的な活断層である糸魚川・静岡構造線と伊那谷断層帯は、それぞれ8mm/年あるいはそれ以上の速いネットスリップ速度を有することがわかった。中部日本の他の活断層のネットスリップ速度は必ずしも十分わかっているとは言えないが、上記の結果からみて中部日本全体の収束速度は理論的に予想される両プレートの収束速度(約11mm/年)を上回る可能性が高い。伊那谷断層帯については、新たに開発した地形学的手法によってスリップベクトルの方向が決定できた。この方向(N123±10゜E)は理論的に予想されるプレート相対運動の方向(ほぼ東西)と約30゜くいちがっている。以上の結果から、中部日本中・南部の変形は、単に東北日本(北アメリカプレート)と西南日本(ユーラシア・プレート)の間の東西圧縮のみでなく、むしろ伊豆弧の衝突の影響が強いと解釈できる。しかし、この結果は新生プレート境界が中部日本を通ることを否定するものではない。「新説」を真に検証するためには、今後中部日本北部の活断層についても正確なネットスリップ速度を求める必要がある。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ikeda,Y;Yonekura,N.: Bulletin of the Department of Geography,University of Tokyo. 18. 49-63 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 阿部一,池田安隆: 地理学評論.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ikeda, Y. and Yonekura, N.: "Determination of late Quaternary rates of net slip on two major fault zones in Central Japan" Bulletin of the Department of Geography, University of Tokyo. 18. 49-63 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Abe, H. and Ikeda, Y.: "Rates of net slip on active faults in the northern Ina Basin (in Japanese)" Geographical Review of Japan.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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