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酵素とその蛋白性インヒビターとの複合体の立体構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 60580225
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生体物性学
研究機関大阪医科大学

研究代表者

松島 正明  阪医大, 医学部, 助手 (20131352)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードプラスミノストレプチン / トリプシン / 複合体 / 結晶化
研究概要

トリプシン(E)とプラスミノストレプチン(【I_2】)の複合体の立体構造をもとめるために結晶化することを目的とする 60年度の研究の結果 Eと【I_2】の複合体は、2E+【I_2】【→!←】【E_2】【I_2】【→!←】2EIの平衡混合物と考えられ、この複合体の結晶化は成功に至らなかった。一方、市販のEは、自己消化しているのが知られ、その精製方法はSchroeder and Showによって示された。彼らの方法に従いSephadex C-50を用い0.10Mtris-HCl 0.01MCa【Cl_2】 0.001Mbenzamidine PH7.3で精製した。得られたE-benzamidineと【I_2】を混合し、十分量の蒸留水に透析し SephadexG100のカラムでbenzamidineと【I_2】が交換し、【E_2】【I_2】【→!←】2EIの平衡混合物と思われる吸収ピークが見い出された。すなわち【E_2】【I_2】の複合体であれば、分子量は約7万となるはずであるが、複合体は、分子量6万以下であり、Eの精製により大きな変化はなかった。すなわち自己消化されていない【E_β】との複合体と部分消化され酵素反応性の低い【E_α】の混じった複合体とが、ほぼ同じ挙動を示すこととなる。そこでEと【I_2】の相互作用がこの複合体の平衡に大きく関係するのではなく【I_2】【→!←】2Iの平衡に関係すると考えられる。さらに、【I_2】の性質は【I_2】【→!←】2Iの解離が、SSIに較べて解離しやすいことが熱解析の結果から知られており、また【I_2】の結晶化の際にも塩析法では、大きな結晶が得られなかった経験がある。これらから塩析による複合体の結晶化では、一つの分子種ばかりでなく、【E_2】【I_2】EI、などの複合体の量が、より多くなると推察され、単一の分子種の濃度は結果的に低くなってしまうと考えられる。そこで、結晶化を塩析による方法ではなく、他の方法(polyethylene glycole 6000など)を使った方法が、より成功の可能性が高いと考えられ、これを試みることとする。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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