研究課題/領域番号 |
60580234
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
千葉 尭 福井大, 教育学部, 教授 (30020100)
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研究分担者 |
松木 健一 福井大学, 教育学部, 助教授 (10157282)
野嶋 栄一郎 福井大学, 教育学部・教育実践研究指導センター, 助教授 (20000086)
梅澤 章男 福井大学, 教育学部, 助教授 (70151925)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | Classroom Activities / 授業分析 / 相互作用過程 / 動機づけ / 体育授業 / 教育実習生 / 生活リズム |
研究概要 |
児童のActivityについて、児童は学校生活のなかで、どこで活動性を高め、どこでそれを抑制しているかを調べることは本研究上あるいは児童の保健上重要な視点である。ただ万歩計などのActivity測定の方法では活動量の総和は測定出来るが、時間を伴う変化は明らかに出来ない。そこで小型の加速度センサを児童のベルトに取り付け、Activityの変化をアナログ測定し、それをFM変調方式でテレメータ伝送する方式を検討した。現在FM変調回路の誤動作があり、信頼性を高める必要があり開発作業を継続している。児童のClassroom Activityと動機づけとの関連性が示唆された60年度の研究成果をふまえ、動機づけの高まりを第1の目標とした授業の典型として、読みに遅れのある特殊学校児童に対する国語の授業を分析した。マイコンを用いた教材提示を行ない、児童の興味・関心を高めることを意図した授業を担任が行った結果、授業の山場では児童のActivityの亢進と抑制が交互に出現するパタンが認められた。このことはActivityの量ではなく、変化パターンが動機づけの尺度になる可能性を示すものと解釈された。教師のClassroom Activityとして、教育実習生の活動内容のカテゴリー分析を行った。実習生の1日の活動のうち、教科を指導する活動は予想外に低く(3%)、教科外活動が大部分を占めるという興味深い結果が得られた。また実習生の授業におけるClassroom Activitiesに関して体育の授業(17時間)を分析した。教師の発言行動をカテゴリー分析した結果、予想外に発問の占める割合が低く(2.2%)、講義,指示が56.8%と圧倒的に多いという結果が得られた。以上個々に興味ある結果が得られたが、本研究の主要目的である教師-児童間の相互作用過程を客観的に記述する点については、現在までの分析結果からは最終的な結論づけには今後数ケ月間の分析作業が必要であり、7月末までを目標に作業を進める予定である。
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